新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛要請を受けた週末の、原宿・明治通りの通行量が通常時の約10分の1だったことが明らかになった。AI(人工知能)関連開発スタートアップのIntelligence Design(渋谷区神宮前6)がデータを発表した。
同社が提供する通行量調査を機械的に行う「IDEA counter」によるデータ。同サービスは、カメラ撮影した映像を基にAIが通行者の数などを分析するもの。今回は、外出自粛要請前後を含む3月18日~4月6日の1日当たりの通行者数の推移を調査・分析したほか、2月の平均通行者数とも比較した(データは四捨五入するなど一部補正)。カメラの設置場所は神宮前交差点近くの宮崎ビルA棟(神宮前6)。
外出自粛要請以前の週末(祝日含む3月20日~22日)の通行量は1日平均約1万2700人だったのに対し、降雪も見られた最初の外出自粛要請後(3月28日・29日)は約2600人、2回目の外出自粛要請後(4月4日・5日)は約3200人と減少。4日合せても約2900人となっている。約2万2000人だった2月と比べると10分の1近くに減ったことになる。
平日は、外出自粛要請以前の3月は1日平均約1万2800人だったのに対し、外出自粛要請後は約8600人だったことから、「徐々に自粛ムードが広がった」と分析。約1万8000人だった2月と比べると、半分以上に減っていることになった。
4月7日に発出された「緊急事態宣言」を受け、大型商業施設やファションビルなどを中心に広域渋谷圏の店舗も臨時休業している。