渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)8階のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する「ほぼ日」(港区北青山2)のスペース「ほぼ日曜日」が、中止になった企画などを配信する「せっかくだから、それ、やりましょう!」を進めている。
新型コロナウイルスの拡大を受け、3月に予定していた企画を中止・延期を決めた同スペース。入居する渋谷パルコは営業していることから、代表の糸井重里さんを含め同所の活用を検討し、2月27日からフリースペース「会社と別の仕事場」として開放。現在では、待ち合わせ利用のほか、ビジネスマンが打ち合わせをしたり、館内で働く従業員が休憩時に利用したりしているという。
同社では並行して、自分たちのように「困っている人もいる」「何かできる事があるかも」と、開催できなかったイベントや企画などを、同スペースを活用して配信する同企画をスタート。中止になったイベントの概要や、同スペースで「やってみたいこと」を広く公募している。すでに多数の問い合わせがあるといい、連絡を取り合っているという。
その第1弾となるのが、3月27日のロックバンド「フラワーカンパニーズ(フラカン)」によるトーク&ミニライブ。同社側から声を掛け第1弾として決まったというフラカンは昨年結成30周年を迎え、記念ツアーを行っているが、一部公演が中止するなどしている。当日は22時から、同スペースのホームページで無料配信する。
当初、4月以降はイベントの再開を予定していたが、日々状況が変わってきていることから当面の間は「せっかくだから、それ、やりましょう!」を続ける予定。配信企画が無い日は引き続き、フリースペースとして開放する。