JR原宿駅の新駅舎の供用が3月21日、始まった。90年以上にわたり親しまれた木造駅舎は20日の終電で役目を終えた。
原宿駅では混雑緩和や利便性・快適性向上のため、ホームの2面化や改札増設などの改良工事を進めてきた。新駅舎は線路とホーム上に2層の新駅舎を新設した。都内にある最古の木造駅舎として知られる旧駅舎は東京オリンピック・パラリンピック開催後に解体し、防火地域の基準に適した材料を用い、現在の意匠を再現して建て替える予定だ。
新ホームとなる山手線外回り専用ホームはこの日の初電から供用を始め、ホームドアも設けた。出入り口は東口と竹下口に加え、明治神宮方面に西口を新設。コンコースは約3倍、トイレは約2倍、改札は2通路にそれぞれ拡張・増設したほか、新ホームと各出入り口に24人乗りエレベーターを計3基増設するなど利便性の向上を図る。
新駅舎には駅業務施設のほか、1階にコンビニエンスストア「NewDays」、2階にスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲(コーヒー)」の大型店「猿田彦珈琲The Bridge原宿駅店」が入る。営業時間は8時~22時。