無観客で試合を再開していた男子プロバスケ「Bリーグ」は、3月21日~4月1日に予定していた試合を行わないことを決めた。3月17日、リーグが発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大が見られる中、2月28日~3月11日の試合を延期していたBリーグ。レギュラーシーズン終盤を迎えポストシーズンのスケジュールなどを考慮して、今月14日に無観客で再開していた。
しかし、選手や審判の発熱(新型コロナウイルスかは未確定)により14日と15日に予定していた2試合が中止となっていた。試合をしたチームの中には、不安などから選手が出場を見合わせたチームもあった。
リーグでは発熱したときの対応やロッカールームでの過ごし方など行動指針を作り、クラブを通して選手たちに伝えていたが、「行動指針の運用で拭いきれない選手やスタッフの不安感」(リーグ)があったことから、選手会、クラブと議論し、今回の中止を決めた。
中止となるのは、B1・B2の計95試合。渋谷区をホームタウンとするサンロッカーズ渋谷の試合は、今月21日・22日=琉球ゴールデンキングス戦(アウェー)、同25日=秋田ノーザンハピネッツ戦(同)、同28日・29日=レバンガ北海道戦(ホーム)、4月1日=宇都宮ブレックス戦(同)。
同じくアルバルク東京の試合は、今月21日・22日=川崎ブレイブサンダース戦(ホーム)、同25日=千葉ジェッツ戦(アウェー)、同28日・29日=秋田ノーザンハピネッツ戦(ホーム)、4月1日=レバンガ北海道戦(アウェー)。
5月には昇・降格が懸かった入れ替え戦やシーズン王者を決めるチャンピオンシップなどポストシーズンが控える。会場の確保などの観点から日程を後ろ倒しにすることが難しく「大きな課題」(大河正明チェアマン)となっている。各試合への出場チームについては、中止した試合を含めない勝率の順位から決める予定。
再開は早くて4月4日を予定するが、日々情勢が変わっている中で、「選手、クラブ、リーグが一枚岩になることが再開の最低条件」と言い、新たな行動指針はこれから策定するが、「3者が共通理解して、互いに納得して再開できるようコミュニケーションを取って決めていきたい」と話す。