渋谷駅モヤイ像喫煙所(渋谷区道玄坂1)に3月10日、コンテナ型喫煙所が設置された。
昨年4月から路上&公園などを全面禁煙となっている渋谷区では違反者から過料を徴収しているほか、QRコードを活用した喫煙所マップの案内などで分煙対策を進めている。
区が指定する喫煙所である同所はこれまでパーテーションを設置し分煙してきたが、周囲に煙が漏れることなどが苦情につながっていた。同所を皮切りに、外に煙が漏れない構造のコンテナ型喫煙所の設置を進めることで受動喫煙の防止を図る。
設置したのは約2.2メートル×約4.5メートルのコンテナ。室内は約9平方メートル弱で、10人強が入ると満員になるという。室内には灰皿のほか、換気扇や集塵脱臭装置を整備。設置費は約1,200万円だが、都の助成制度(屋内・屋外(コンテナ型)公衆喫煙所=上限1,000万円)を活用する。
室内は飲食禁止。清掃は民間に委託し、毎日2回、灰皿を交換する。現状は24時間利用可能。区には1万平方メートルを超える建物内に公共喫煙施設の設置を義務づける条例があるため、時期は未定だが、現在進められている再開発に伴い駅周辺に喫煙所が増えた際は、モヤイ像喫煙所は閉鎖する予定。
今年度(3月末まで)に、渋谷センター街の複合施設「渋谷ビーム」対面の駐車場(宇田川町)内と、JR代々木駅東口近くのマナースポット(千駄ヶ谷5)にも喫煙所を設置予定で、モヤイ像喫煙所とは異なり車両が付いたトレーラー型の喫煙所となる。来年度は、さらに3カ所の設置を予定している。