新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、渋谷ヒカリエと表参道ヒルズをメイン会場に3月16日~21日に開催を予定していた「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッション・ウィーク東京、以下RFWT)2020-A/W」の中止が決まった。
新型コロナウイルスの影響で、アジア圏では2月に入り、上海ファッションウイークと中国ファッションウイークがそれぞれ開催を中止を決定。韓国でもソウルファッションウイークの開催中止が決まり、RFWTを主催する日本ファッション・ウィーク推進機構(以下JFWO)も「関わる全ての皆さまの安全・安心を第一に、早急に最善策を決定したい」と、3月2日に実施の可否などについて発表すると知らせていた。
ファッションウイークに参加する予定だったファッションブランドでは、「TAE ASHIDA(タエ アシダ)」が2月19日付けでファッションショーの取りやめを発表したのを皮切りに、すでに「SREU(スリュー)」「YOSHIDAROBERTO(ヨシダロベルト)」「RPKO(ルプコ)」「tiit tokyo(ティート トウキョウ)」「malamute(マラミュート)」「STAIR(ステア)」「FUMIE=TANAKA (フミエ タナカ)」がこの日までに、いずれもランウェーショーの中止を決めていた。
今回の中止措置について、JFWOは「新型コロナウイルス感染症の拡大の懸念が高まる中、関わる全ての皆さまの安全・安心を最優先に考え、多くの関係各所との慎重な協議を重ねた結果、開催を断念せざるを得ないと判断した」と説明。参加を予定していたブランドに対しては、RFWT公式サイトでのルック掲載や国内外のメディアに向けたルック掲載支援など、「可能な限りのビジネスチャンスにつながるサポートを行う」としている。
ランウェーショーを予定していたブランドは今後、展示会などで2020-21秋冬コレクションを発表する方向で準備を進めるという。