2月28日~3月11日に予定されているB1・B2リーグの全99試合が延期される。ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(以下Bリーグ)が2月26日、発表した。
新型コロナウイルス感染拡大に伴うもの。Bリーグでは今月21日に試合会場での運営スタッフにマスクの必着や会場出入り口付近に消毒液の設置、選手と観客のハイタッチなど「接触のある行為」の自粛などの対策を発表していたが、政府の「今後2週間程度、中止か延期、または規模縮小」という要請を受け今回の決断を下した。
対象となるのはB1・B2リーグの計99試合となるが、Bリーグはレギュラーシーズン終盤に差し掛かっているほか、5月にはチャンピオンシップやプレーオフなどポストシーズンも控えているが、これからアリーナや体育館を確保することは「極めて困難」(大河正明チェアマン)であることから、後ろ倒しにすることは難しい状況となる。そのため、ポストシーズンも「おそらく短縮化をせざるを得ない」(同)と言い、影響する試合は100試合以上に上ると見込む。
Bリーグでは、対策を講じての続行、全面的な中止、延期、無観客試合での続行の4パターンで検討。その中で、「(B1・B2)36クラブが資金繰りに破綻せずに存続できること」(同)を判断基準に延期を決めたという。無観客試合が続いた場合、財政的に「積み上げてきたものが吹っ飛ぶくらいの影響」(同)が出ることから却下となった。
渋谷をホームタウンとするサンロッカーズ渋谷の試合は、今月28日・29日=富山グラウジーズ戦、3月4日=秋田ノーザンハピネッツ戦(以上ホーム)、同7日・8日=宇都宮ブレックス戦(アウェー)、同11日=千葉ジェッツ戦(ホーム)。
同じくアルバルク東京の試合は、今月29日・3月1日=名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦(アウェー)、3月4日=千葉ジェッツ戦(ホーム)、同7日・8日=レバンガ北海道戦(アウェー)、同11日=宇都宮ブレックス戦(ホーム)。
延期となった試合の代替開催日やチケットの取り扱いに関しては、3月第1週中をめどに再度案内を予定するが、平日開催予定だった2試合は別の平日に、週末開催予定だった4試合は、チャンピオンシップ準々決勝・準決勝などを予定していた4月の最終週と5月の第1週での開催を見込む。
リーグ戦再開は3月14日を予定。