国立代々木競技場第一体育館（渋谷区神南2）で2月29日に開催を控えるファッションフェスタ「東京ガールズコレクション2020 SPRING／SUMMER」が、無観客で開催されることに決まった。新型コロナウイルス（COVID-19）感染拡大に伴うもので、主催するW TOKYO（神宮前5）が同26日に発表した。

　「日本のリアルクローズを世界へ」をテーマに2005（平成17）年始まった同フェス。F1層（20～34歳女性）をターゲットにファッションや美容、音楽などのコンテンツを展開している。30回目を迎える今回は同体育館が改修工事をしていたことから、3年ぶりに同所での開催となっていた。チケットも完売し約3万人の来場を見込んでいた。

　同社は当初、感染予防・拡散防止を図り、殺菌料の一種「次亜塩素酸」を主成分とする水溶液「次亜塩素酸水」を使い、来場客の出入り口やバックヤードなどに「次亜塩素酸水」を噴霧する機器を導入したり、せきやくしゃみなどの症状がある場合はマスクの着用を呼び掛けたりするなどの対策を講じる方針を示していたが、感染の情勢やそれに伴う政府や関係機関などの方針を鑑み、「慎重に検討を重ねた結果」（同社）無観客での開催に変更した。

　イベントの模様は当日、同イベントの公式LINEで生中継配信（13時50分～）する予定で、内容を「より適したかたちで再構築」するという。来場予定客に対してはチケットの払い戻しにも対応する方針で、期間や方法などについては今月28日までに公式サイト上で案内する。

　ファッションショーには約100人のモデルが登場するほか、モデルで女優の香里奈さん、女優・桜井日奈子さん、アイドルグループ「Snow Man」ラウールさん、お笑いコンビ「EXIT」らがゲスト出演を予定。乃木坂46などのライブ、熊川哲也さん率いるK-BALLET COMPANYのパフォーマンスも行われることが発表されていた。