「ネオ渋谷系チャラ男」お笑いコンビ「EXIT(いぐじぃっと)」がプロデュースするアパレルブランド「EXIEEE(イグジー)」を、ウィゴー(渋谷区恵比寿南1)が発売する。2月18日には渋谷でデビュー記者会見を行い、EXITが登場した。
同社はアパレルショップ「WEGO(ウィゴー)」など自社ブランドに加え、お笑い芸人の渡辺直美さんがプロデュースする「PUNYUS(プニュズ)」など、アーティストらをプロデューサーやディレクターに起用したブランドも展開している。
EXITはりんたろー。さんと兼近大樹さんの2人で2017(平成29)年に結成。「ポンポンポン!」「お後がヒュイゴー!(Here we go)」など若者言葉を取り入れた芸風で人気を集めている。同ブランドは、小さいころにパリコレを見て「いつか絶対にファッションブランドを立ち上げたいと思い、この業界に入った」りんたろー。さんの思いから誕生。「ティーンに人気」であることや「リーズナブルな価格で展開している」ほか、プニュズを前例に「芸人がファッションブランドを出すうえで何が一番近道かと考え」(りんたろー。さん)、ウィゴーでの展開を希望したという。
アイテムは、背面に「VIBES」「PARTY」などの文字をプリントするチェックシャツ、前面に「YEAH EXIEEE」という文字と炎のイラストをとプリントするロングスリーブTシャツ(以上4,999円)、全面にペイント柄をあしらうバックパック(3,999円)、合金ネックレス(2,599円)など。膝の部分にジップを付けたカモ柄のカーゴパンツ(3,999円)はセットアップのM-65ジャケット(7,999円)も展開する。価格帯は、ジャケット=7,999円~、シャツ=4,999円~、スエット=4,990円~など(価格は全て税別)。
同社公式ECサイトでの販売は決まっているが、店舗展開に付いてりんたろー。さんは「今時代ではそこまで重要になってこない。商品があって見る媒体があれば流通していく。ユーチューブなどを中心にいろいろな人の目に触れれば」と考えを示した。
サイズ展開は、男女ともに着られるM~L。ターゲットはティーンなど若年層がコアになるが、「ファッションは見ている人が元気になるツール」(りんたろー。さん)と、子どもがTシャツをワンピースのように着るなど着崩すコーディネートで「ゆりかごから墓場まで、幅広く楽しんでもらいたい」(りんたろー。さん)と言う。兼近さんは「世界の三大スター」として、「ジャスティン・ビーバー、レディー・ガガ、志村けんさんに着てほしい」と大口をたたく。
同ブランドの誕生を「本当にうれしい」と喜びを表現したりんたろー。さんは「芸人って面白いネタを作ることに集中しすぎて他のことが見えなくなっているような気がしている。皆さんが力を貸してくれる時期に、こういうお笑い以外のことをやっていくことが大事なのでは。キャラ的にも大きなボケになったらうれしい」と話す。
「服は裸を隠す物、隠せれば何でもいいじゃんみたいなところがあった」と言う兼近さんが「自分たちの(ブランド)となると思い入れがそれなりにある。今後はこのブランドしか着ないんじゃないかな」と言うと、りんたろー。さんは「元々、好きな服を着て好きな好きなネタをやるということでこのスタイルになっているので、漫才しながら広告塔になれるアイテムだと思う」と続けた。
りんたろー。さんはファンに感謝の言葉を口にしつつ、「一人一人がたくさんの商品を使ってお金を落として、応援するスタンス、発信することを忘れないでほしい」と、兼近さんは「ファンと言う資金源の皆さんが、我々を盛り上げてくださっているので、これからも引き続きよろしくお願いします」と、それぞれ呼び掛けた。
今春発売予定。