蚕を原料とした食品「シルクフード」を提供する「シルクフードラボ」が現在、表参道のコミュニティースペース「COMMUNE」(港区南青山3)に限定出店している。
2018(平成30)年に創業した「シルクフード」の開発を手掛けるスタートアップ企業エリー(中野区)が手掛ける同店。世界的な人口増加などからタンパク質の需要と供給のバランスが崩れる「タンパク質危機」が予測される中、蚕を食品原料にし「日本発の代替タンパク質」として普及させることを目指している。
提供するのは、バーガー(1,100円)、スナック(600円)、パスタ入りのミネストローネ(650円)、ホイップクリームとミントを添えるシフォンケーキ(500円)など。最終的には10種類近いメニューの展開を予定している。
バーガーを開発したイタリアレストラン「QUINDI(クインディ)」(渋谷区上原2)の安藤曜磁シェフは、「最初は心配した」と言うが、「使ってみると『コク』があり、主役にも、引き立て役にもなれる可能性にあふれる食材と感じた」と振り返る。「認知さえされれば、新しい食材として世間に広がっていくのにそう時間はかからないと思うくらい魅力のある食材」とコメントを寄せる。
同社は2月13日、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で支援の呼び掛けを始めた。リターンには同店で使えるフード引換券や、藤原ヒロシさんが手掛けたロゴ入りのアイテムなどを用意している。
営業時間は11時30分~20時。3月末までを予定。