Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が2月9日、横浜を95-60で下し2連勝を飾った。会場はアリーナ立川立飛。観客数は3250人。
互いに約2分、得点が入らない重い立ち上がりとなったが、前日ミスマッチを突かれ3ポイント(P)シュートを決められていたことから「絶対にブロックしてやろうと臨んだ」と竹内譲次選手がブロックショット(シュートブロック)を見せると、直後の攻撃で安藤誓哉選手が先制点を挙げた。
4点リードで迎えた第2クオーター(Q)の立ち上がりには、竹内選手がバスケットカウント(得点に加えフリースロー)を奪うディフェンスリバウンドからの速攻や、田中選手の3Pで10点差に広げた。中盤には、横浜の選手と接触し「ヒートアップしていた」ミラン・マチュワン選手を落ち着かせるためタイムアウトを要求。さらに、「ガード陣のディフェンス」「リバウンドを取られすぎている点」を確認するため続けてタイムアウトを取った。試合再開後のオフェンスでは、田中選手がドライブ(ドリブルでリングに向かうプレー)からのパスで竹内選手が3Pを沈めた。「自分の所に思いきりヘルプに来ることが多いので、空いていたらパスを出すので、決めてくれるのはありがたい」(田中選手)
後半の立ち上がりは、リバウンドからの速攻にアレックス・カーク選手と竹内選手が走り連続で得点を挙げ横浜にタイムアウトを取らせた。A東京は勢いを切らすことなく、竹内選手がこの日2本目のブロックショットを見せたほか、安藤選手のスチール(ボールを奪うプレー)など強度の高いディフェンスで約4分半、横浜に得点を与えず、20点のリードを奪った。第3Q中盤にはマチュワン選手がアシストや連続で3Pを決めるなど躍動。同Qにはブザービーターとなる竹内選手の3Pも決まり、29点を挙げた。
最終Qには、前日に続き特別指定選手の小酒部泰暉(おさかべ・たいき)選手、笹倉怜寿(れいじゅ)選手が出場。2人の得点にベンチの「先輩」たちも立ち上がって喜ぶ姿が見られた。田中選手は「できることなら試合にどんどん出て、雰囲気に慣れてほしい。自分もそうだったが、試合に出て感じることは結構ある。コートに立ってプレーすればするほど、良くなっていくことしかない」と期待を込める。
サードユニホームでの戦いとなった今節。田中選手は「毎年赤のような気が…」としながらも、「個人的に赤は好きなので、いつもと違う新しい気持ちで試合ができた」と振り返る。「黒を履こうと思った」と言うが、バスケットボールシューズ(バッシュ)もユニホームに合わせて赤色にした。今節は複数の選手が赤を取り入れたバッシュを履いたが、選手同士で話して合わせてはいないようで、「(チームサプライヤーである)アディダスの選手ばかりになってきて、自分は(個人サプライヤーが)ナイキなので、そういう奴らとは口を聞かないんで」と冗談めかした。
A東京はアウェーでの戦いが続き、次のホーム戦は3月4日、宇都宮ブレックスとの一戦となる。