東急百貨店が運営する食品売り場「東横のれん街」が4月16日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)内の商業施設「ShinQs」に移転オープンする。1月15日、東急百貨店が明らかにした。
「東横のれん街」は1951(昭和26)年10月、老舗を集めた日本初の「名店街」として東横店・東館に開業。東館の閉館に伴い渋谷マークシティ(道玄坂1)地下1階に移転し、「東横店 東急フードショー」と通路を挟んでつながった大型デパ地下空間を形成していた。
今回、東横のれん街は発祥の地である駅東側に戻り、東横線渋谷駅に隣接する形で生まれ変わることになる。渋谷ヒカリエ地下2階・3階のフードフロア「ShinQsフード」と、渋谷マークシティ(道玄坂2)地下1階の食品売り場「東横のれん街」を再編するもので、再編後、現在の「ShinQsフード」のフロア名は「東横のれん街」に変わる。
東急東横店は、現在渋谷駅周辺を中心に進められている再開発に伴い、3月31日で営業を終えることが発表されているが、同社は「東横のれん街」と「東横店 東急フードショー」は、東横店営業終了後も営業を続けることを明らかにしていた。「食事業強化」の一環として、駅を中心とした各エリアの「食品マーケット」の魅力向上や、利用者の利便性向上に向け取り組んでいくという。
新しい「東横のれん街」では、老舗から「最旬」までブランドを「大幅」に増やすほか、各ブランドがマーケットに合わせた新商品(新定番品)の開発・発信、イートインコーナーの設置や即食フードなど「時代性に合わせた」新たな取り組みも行うとしている。
「東横店 東急フードショー」(地下1階)は4月1日以降、「渋谷 東急フードショー」に名称を変え、現「東横のれん街」跡に7月、拡大オープンする予定。