渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2)の展望施設「渋谷スカイ」で1月1日、初日の出を眺める特別営業が行われた。
昨年11月に開業した展望施設は、エリア最高峰となる地上約230メートルに位置し、渋谷駅前スクランブル交差点を見下ろせるほか、360度のパノラマビューで富士山や東京スカイツリーなども一望できる新たな観光スポットになっている。
開業後初の年越しとなった今回、前売りのみだった特別営業のチケットは完売し数百人が来場した。まだ暗い5時30分の開場とともに参加者が次々と来場。屋内展望施設となる46階の窓際にはクッションを置きくつろげるようにしたほか、同フロアのミュージックバー「パラダイスラウンジ」では通常メニューに加え、オリジナル升で振る舞い酒を提供した。
6時ごろに東の空が明るくなり始めたが、空は雲に覆われ日の出予想時間の6時50分ごろは太陽の光でオレンジ色に染まった雲が見えるばかり。風も吹いており来場者らは「寒い」と体を震わせながら待っていたが、7時過ぎに雲の切れ間から太陽が顔を出すと、持ち込んだカメラなどで初日の出を撮影したり、自撮りしたりする姿が見られ、「出た」「温かい」「まぶしい」などの声が上がった。この日は同所から富士山も望むことができた。
都内在住の永井良和さん(42)、理恵さん(40)夫婦はインターネットでイベントを知り、同施設にも「来たことが無かった」ことから参加。「渋谷で見られるなんて感動。来て良かった」と喜んだ。
同所では大みそかにはカウントダウンイベントも行い音楽とサーチライトによる演出を展開した。施設は2日から通常営業する。