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銀座線渋谷駅、移設工事本格化 6日間で延べ5000人が従事

28日未明に始まった既存線路撤去作業の様子(画像=東京メトロ提供の動画より)

28日未明に始まった既存線路撤去作業の様子(画像=東京メトロ提供の動画より)

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 東京メトロ銀座線・渋谷駅の線路切り替え・移設工事が12月27日の終電後(28日未明)に始まった。

移設工事が行われている銀座線・新渋谷駅の外観

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 予定より遅れて到着した渋谷着の最終列車が車庫へ回送された後、多くの作業員らがホームや線路上に入り作業が始まった。28日は主にレールや枕木、バラスト(砂利)、サードレールなどから成る既存線路の撤去作業を行っており、ショベルカーで集めたバラストを中央のシューターを使って下に落とし、ダンプカーで運び出している。

 29日以降の予定は以下。29日=支柱や桁から成るホーム鉄骨の設置、30日=ホーム床(PC板)の設置、31日=ホーム柱、ホーム床(仮床合板)の設置、1日=自動改札機や安全柵などホーム上設備の設置、2日=運行に向けた安全確認、駅施設の設置。

 28日朝、東京メトロ・工事担当者がメディア関係者に向けて説明を行った。それによると、6日間で延べ約5000人(うち東京メトロ職員は約1000人)が工事に携わるという。さらに、今回の工事で難しい点を2つ挙げた。一つはJR埼京線をまたいで工事を行っているため、落下物が許されない点。防護を徹底した上、さらに重要な工事は埼京線の終電後から始発前までに行う。もう一点はM字の屋根が既に架かっているため、大きな材料の搬入・搬出が容易でない点。そのため、屋根の上部8カ所と横1カ所に、あえて残した開口部を使って出し入れしている。

 新駅舎ではホームが「相対式」から「島式」になり、ホーム幅はこれまでの約6メートルから約12メートルに広がる。旧渋谷駅は改札口が5カ所に分散していたが、新駅では2カ所に集約。1カ所は現在の降車専用改札口近くに設け、もう1カ所は線路下の明治通り沿いに新設し、さらに「時期は未定」としながら、渋谷ヒカリエ2階と接続する改札口を新たに設ける予定。明治通り方面改札内にはエレベーター1基も設置する。1月3日時点ではホームドアは未整備だが、東京オリンピック・パラリンピックまでに設置予定。旧駅では無かったトイレも新たに設ける。

 工事は1月3日未明まで行い、工事期間中は、渋谷~表参道駅間、青山一丁目~溜池山王駅間を終日運休。表参道駅~青山一丁目駅間、溜池山王駅~浅草駅間で、それぞれ折り返し運転を行う。渋谷スクランブルスクエア3階と渋谷ヒカリエ前に設置したモニターで、工事現場の状況を映像で配信している。新駅舎の供用開始は3日始発を予定。

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