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新国立競技場、オープニングイベントに6万人

5万9500人が集まった場内で「文化」「スポーツ」「音楽」コンテンツが繰り広げられた

5万9500人が集まった場内で「文化」「スポーツ」「音楽」コンテンツが繰り広げられた

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 2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場(渋谷区千駄ヶ谷1ほか)で12月21日、オープニングイベントが開催された。

ピッチでドリブルを披露した三浦知良さん

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 1964(昭和39)年の東京五輪開催に伴い建てられた国立競技場(国立霞ヶ丘競技場・陸上競技場)を全面的に建て替える形で、2016(平成28)年に着工し、今年11月に完成した同競技場。市民に競技場を披露する場となった同イベントは、「HELLO, OUR STADIUM」と題し、「スポーツ」「音楽」「文化」コンテンツを展開した。

 オープニングアクトとして登場した太鼓芸能集団「鼓童」は、同イベントのために書き下ろした新曲を披露。ラストにはスペシャルサポーターの松岡修造さんが登場し、一緒に太鼓を演奏した。続けて、松岡さんの紹介で登場したのは東北6県の祭りが競演する「東北絆まつり」。秋田の竿燈(かんとう)まつり、山県の花笠まつり、盛岡のさんさ踊り、青森のねぶたが、それぞれフィールドでパフォーマンスを披露。競技場外には仙台の七夕祭りの笹飾りを展示し、場内ではすずめ踊りが演舞。松岡さんが福島わらじまつりの巨大わらじに乗って盛り上げる場面も見られた。

 続けて行われたパレードでは、国学院高校の吹奏楽部やバトン部らが演奏やパフォーマンスを披露したほか、ファッションデザイナー、コシノジュンコさんと登場した青山キラー通り商店会、渋谷区を拠点にするBリーグ「サンロッカーズ渋谷」、プロ野球「東京ヤクルトスワローズ」、サッカークラブ「TOKYO CITY.F.C」など、地元で活動する人たちも参加した。

 日本スポーツ振興センター(JSC)大東和美理事長の開会宣言後登場したのは、サッカー元日本代表でJリーグ「横浜FC」の三浦知良さん。同競技場を「自分にとってもこの場所は思い出深いとても大切な場所」と位置付け、ピッチに足を踏み入れ「大変興奮している」と話した。「新しくなった競技場のピッチに立っていることを誇りに思う。皆さんの力で、新しくなった国立競技場を聖地にし、新しい歴史を作っていきましょう」と呼び掛けた。さらに、今夏日本を沸かせたラグビー日本代表のリーチ・マイケル選手、田中史朗選手、中村亮土選手も登場しイベントに華を添えた。

 「音楽」コンテンツでは、旧国立競技場でワンマンライブをしたことがあるアーティストが出演。「DREAMS COME TRUE」は「決戦は金曜日」でライブをスタートし、「皆と喜びを分かち合いに来た」と「何度でも」など3曲を歌い上げ、続く「嵐」にバトンタッチ。フロートに乗って登場した嵐は、「いくぞ国立!」と「Love so sweet」を披露。デビュー曲「A・RA・SHI」など4曲を歌い上げステージを後にした。

 ラストに行われたのは、健常者や障がい者、性別、国籍などを越えて混合チームを組み、1200メートル(200メートル×6人)を走る「ONE RACE」で、国内外のアスリート24人がバトンをつないだ。陸上の飯塚翔太選手は「嵐を見に来た人がまぁまぁ多いと思うので、初めて陸上を見た方もいるのでは。なので、もう一回見たいと思ってもらえるように走った」と振り返り、桐生祥秀選手は「来年またここに戻ってきて走りたい」と東京オリンピック(五輪)への気持ちをあらためて強くした。

 パラ陸上のマールー・ファン・ライン選手は「(今日は負けたが)来年は負けるつもりはない。またここに帰ってきて満員の観客の前で走りたい」と来年に向けて意欲を見せた。ウサイン・ボルトさんは「軽く走っただけで少し体が痛かった」と言い、「(東京五輪は)純粋に見て楽しめる初めての五輪になる。テレビにかじりついて、できるだけ多くの競技を楽しみたい」と笑顔を見せた。

 フィナーレには2人組ユニット「ゆず」がサプライズ登場し、「栄光の架橋」を5万9500人の来場者たちと歌い上げた。

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