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お笑いコンビ「ずん」飯尾和樹さん、渋谷パルコで企画展「どのみちぺっこり」

展覧会初日に会場に来場したずん・飯尾和樹さん

展覧会初日に会場に来場したずん・飯尾和樹さん

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 渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)地下1階の「GALLERY X(ギャラリーエックス)」で12月20日、お笑いコンビ「ずん」の飯尾和樹さんの展覧会「ずん飯尾のどのみちぺっこり展」が始まった。

ギャグの解説などを上映する場内

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 初日の開場前には会場で飯尾さんが取材に応じた。取材対象者は取材開始時間後に報道陣の前に姿を現すのが一般的だが、飯尾さんは会見に向け取材陣がセッティングをしているタイミングから場内で待っていた。「ロケ芸人だから、本人が立った方が(カメラの高を合わせるのに)いいでしょ」とその理由を明かしつつ、「出し惜しみするやつじゃない」と自虐し笑いを誘った。取材時間は30分設けられていたが、20分程度で記者たちからの質問が一度ストップ。会見は終了するかと思われたが、スタッフから「まだ時間があります」と再び質問を募ることになり、会場は笑いに包まれた。

 同展は、今月23日に刊行される飯尾さん初のエッセー集「どのみちぺっこり」(パルコ出版、税別1,400円)の刊行を記念したもの。パルコ出版からの提案を受け執筆したとい言い、「打ち合わせの時のコーヒーとチーズケーキがおいしかったから」と振り返る。同書には、子どものころのエピソードなど家族のこと、初めての彼女など学生時代の思い出、事務所の先輩・関根勤さんや同期のコンビ「キャイ~ン」とのエピソード、「ぱっくりピスタ~チオ」などギャグが誕生したきっかけなどお笑いのことなどを収めている。中でも相方の「やす」さんについては「あの人物が私のツボ。40ページくらい書いている」と言う。

 「いざという時の鍋敷きにもなる」「目に優しく字も大きめになっている」と同書をアピールしつつ、「正直、メッセージ性もあまり無いので、気楽にゴロゴロしながら読んでほしい」と呼び掛けた。

 場内は、「ぺっこり45度」という飯尾さんのギャグにちなみ、入り口を低くして身をかがめて入場するようにしたほか、飯尾さんが45度のお辞儀をする映像や、「平日の昼間からゴロゴロ~ゴロゴロ~」など自身のギャグを解説する映像などを上映。「飾る物が少ないので大きくした」という飯尾さんの写真も掲出している。同展に向け、「誰にでも描けるのでは」と葛飾北斎の「富嶽三十六景」やフィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」など世界的に有名な作品をまねた絵画も描き下ろした。作品には「私のような美術の凡人からは(この作品は)生まれない」など「謝罪文」を一緒に掲出している。場内には「ゴロゴロしながら見てほしい」と4畳分の畳も置いている。

 東京出身で「子どものころはこの辺りに月一回くらい来ていた」という飯尾さん。新しくなった渋谷パルコでのイベントとなったが、「いきなり行列ができていると思ったら、(6階に出店している)ポケモンだった」と笑いを誘った。

 開催時間は11時~21時(22日は12時~15時、31日と最終日は18時まで)。1月1日休館。入場料は「うまい棒30本分」(飯尾さん)の300円(小学生未満無料)。2020年1月6日まで。

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