お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが発案した「無料のコーヒーショップ」が12月15日、渋谷センター街にオープンする。
オープンしたのは、Tシャツなどカジュアルウエアの販促品やオリジナル商品などの受注・販売などを手掛けるプラスワンインターナショナル(香川県高松市)が同日オープンするコンセプト店「PRINTONE(プリントーン)~PB lab(自分ブランド研究所)~」(TEL 03-5422-3160)1階の一角。同社が、西野さんが運営するオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」宛に絵本のグッズショップ出店を打診したことがきっかけになった。ショップ名はその名も「SHIBUYA FREE COFFEE」。
西野さんは打診に対し、集客やリピーター獲得のためには絵本や関連商品を扱う当初の提案では弱いと判断。店頭で販売するインスタントコーヒーを「試飲」してもらう「無料のコーヒー屋さん」を思いついたという。
西野さんはさらにこれに、「個人スポンサー」を付けるアイデアも提案。同店で「50杯分のコーヒーを提供できる権」を1万円で販売してスポンサーを募り、スポンサーの名前を「提供 西野亮廣さん」のようにコーヒーの前に掲出することで「知らない誰かにコーヒーを贈り合う文化」を創出する狙いで、無料でコーヒーを飲んだ人の中から新たなスポンサーが出る好循環も起きると踏んでいる。
店の1階正面の一角に、自身が手掛けた絵本「えんとつ町のプペル」の世界をイメージしたオリジナル設計のコーヒーショップを展開。インスタントコーヒーに注ぐ湯が出るウオーターサーバーも、絵本の世界のようにデザインをアレンジしている。ショップでは絵本をはじめ、いずれもオリジナル商品で西野さん一押しの卓上カレンダー(1,980円)や、リストバンド(385円)、コーヒー(1パック216円)などを並べる。
地下1階~地上2階の3フロアを展開するコンセプトショップ「プリントーン」は、「感動のデザインを身近に」をコンセプトに、ユーザーがTシャツなどへのパーソナライズ・カスタマイズを「体験」する場を提案。受付・相談中心の既存店と差別化を図り、ワークショップやトークイベントなども開催。来店客は店内のコンテンツ見学やデザイン体験でイメージを膨らませ、その場で同社デザイナーと共にTシャツなどのデザインを作成できる。一部商品は作成や加工工程の見学も公開する。同店オリジナル商品として着物のデザインをTシャツに採り入れた「KIMO NO T」も開発した。
フロア構成は、地下1階=ワークショップ・ラボ、1階=放送ブース、芸能人やスポーツ選手ら著名人による限定商品販売など、2階=デザインショップ、Tシャツイージーオーダーなど。広さは各フロア約30坪。
営業時間は11時~21時(デザイン最終受け付けは20時)。西野さんのコーヒーショップの営業期間は未定。