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木村カエラさんプロデュースの「インフィニティ・ラブ・ベンチ」、渋谷川沿いに設置

中央に向かって傾斜が付いている座面が特徴の「インフィニティ・ラブ・ベンチ」

中央に向かって傾斜が付いている座面が特徴の「インフィニティ・ラブ・ベンチ」

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 渋谷川沿いの遊歩道「渋谷リバーストリート」に12月10日、歌手・木村カエラさんがプロデュースしたベンチ「INFINITY LOVE BENCH(インフィニティ・ラブ・ベンチ」が設置された。

「インフィニティ・ラブ・ベンチ」をプロデュースした木村カエラさん

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 高知にある「らぶらぶベンチ」と呼ばれるベンチに着想を得て、渋谷区観光協会が新しい観光資源・観光スポット開発の一環として制作した。このベンチは、中央に向かって傾斜の付いた座面になっており、2人が離れて座っても自然と寄りそってしまうのが特徴。

昨年10月、高知県を視察で訪れた際、このベンチと出合った伊藤毅志渋谷区議会議員が、このベンチが観光スポットになっていることを知り、「渋谷にも欲しい」と11月の議会で提案し、同協会で制作が決まったという。渋谷駅から遊歩道でつながる代官山エリアへの回遊性を高めることを目的に、同所に設置した。

 制作に当たり、区が企業や大学などと協力して地域社会の課題解決を図る包括連携協定「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定(通称S-SAP、エス・サップ)」を締結している企業で、「一緒に観光文化資源をつくりたい」と話していたJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(渋谷区東1)とタッグを組んだ。その中で、原宿でスカウトされた経験を持つほか、原宿系ファッションを発信してきた雑誌「Zipper」などでモデルとして人気を博したことで知られるとともに、今年デビュー15周年を迎えた木村さんを起用した。

 区の基本構想の軸にもなっている考え方「ダイバーシティー」「インクルージョン」をテーマに木村さんがデザインしたのは、虹の上に広げられた手と羽の付いたハート。名前は「愛は永遠であり無限大の力」という思を込めて付けた。地域の人や渋谷で働く人、来街者などが利用し「多様なラブストーリーが生まれること」に期待を込める。

ベンチの脚は虹で、その上に広げた手のひらデザインの座面を設置。背面が羽の生えたハートのデザインになっている。木村さんは座面の角度や土台の太さなども監修したほか、色塗りも自ら行ったという。ベンチのサイズは幅1メートル24センチ。素材はMDF(中密度繊維板)やウラン材などの木材で、ハートの羽の部分のみアクリル板になっている。制作期間は3日。

 背面の裏にはソーラーパネルとUSBの差し込み口を設置。太陽光発電することで、災害時などにも使えるようにした。

 ベンチは渋谷区土木課に寄贈。常設設置となる。

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