資生堂(中央区)は、原宿駅前に来春開業する複合施設「WITH HARAJUKU(ウィズ原宿)」(渋谷区神宮前1)に美容施設やレストランなど3店舗を出店する。
「化粧品やファッションの高感度層」が国内外から集まる原宿で、「美の体験・発信拠点」として新たな価値の発信を図るという。
1階に出店するのは、美容施設「Beauty Square」(約240坪)。「ビューティーを発見し・遊び・シェアする体験・発信型スポット」をコンセプトに、化粧品の販売のほか、若年層をコアターゲットにデジタルを活用した美容体験、ヘアメーキャップサロンを展開する。
2階の「SABFA(サブファ)」(約120坪)は、プロのヘアメーキャップアーティストを育成するスクール。レクチャー&トレーニング施設とフォトスタジオを併設する。
8階には資生堂パーラーが展開するレストラン&ラウンジ「SHISEIDO PARLOUR THE HARAJUKU」(約106坪)を開き、フレンチベースのコース料理とワインを提供する。インテリアは、京都迎賓館の設計や寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」を監修したことで知られる建築家・インテリアデザイナーの浦一也さんが担当する。
NTT都市開発(千代田区)が開発を進める同施設は、1959(昭和34)年に完工した原宿アパートメンツを含む周辺の敷地を一体的に建て替えるプロジェクトで、2017(平成29)年11月に着工。敷地面積は約5068平方メートル。地下3階・地上10階建て、延べ床面積は2万6600平方メートル。「IKEA」の都市型店や建て替え前の施設に入居していた「OSHMAN'S」、原宿・明治通り沿いで営業していたカフェ「Aux Bacchanales」なども出店するほか、イベントホール、賃貸レジデンスなどで構成する。
2020年4月開業予定。