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渋谷の街なかで「XR」アートイベント 5カ所に作品「展示」、回遊性促進

スクランブル交差点に雨のようにラインが降り注ぐ作品が見られる渋谷駅ハチ公前広場

スクランブル交差点に雨のようにラインが降り注ぐ作品が見られる渋谷駅ハチ公前広場

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 XRを活用したアートイベント「INVISIBLE ART IN PUBLIC Vol.2」が12月11日から、渋谷の街なかで開催される。XRはAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の総称。

渋谷川から水蒸気が昇るようなCGオブジェが現れる金王広場の作品

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 KDDI(千代田区)、渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザインが立ち上げた「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」による取り組み。KDDIが拠点を置く街であり、エンターテインメントの発信地である渋谷を「面白くしていく」プロジェクトで、2020年に始まる渋谷エリアの5G(第5世代移動通信システム)化を見据え、エンターテインメントに特化したテクノロジーなどを使い、「新たな文化」「観光コンテンツ」の創出を目指している。

 同名のアートイベントは11月に続く2回目。9月に行われた「渋谷5Gエンタメテック会議Vol.1」で出たアイデア「渋谷の街自体を美術館にできたら」という構想から企画したコンテンツで、「『見えない』を価値に」をコンセプトに、スマートフォンやタブレットなどを通さないと見えないXRの制約を逆手に取り、街の姿を変えずに作品を街頭に「展示」する。

 今回は、同じ期間に開催される電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP」に合わせ、電子音楽とデジタルアートを組み合わせた作品を、渋谷駅前スクランブル交差点、渋谷ストリームの稲荷橋広場、渋谷スクランブルスクエア内のauショップなど5カ所に8点「展示」。前回は渋谷キャストの広場内という限られた空間だったが、今回は「展示」場所を増やすことで街の回遊性の促進を図った。

 デジタル空間上に展示する作品は、クリエーティブ集団オムニバス・ジャパン(港区)内のクリエーティブチーム「superSymmerty」が手掛けたデジタルアートと、音楽家・大野哲二さんのソロプロジェクト「Intercity-Express」を組み合わせた「Synthetic Landscape」。渋谷ストリーム沿いの渋谷川では、川から水蒸気が昇るようなイメージのCGオブジェクトが現れ、渋谷駅前スクランブル交差点では、同所を「ビルに囲まれた盆地」と位置付け雨のようにラインが降り注ぐ作品になっている。auショップでは、ミニチュアの渋谷の街がCGで現れるという。

 参加者は、展示場所に用意しているQRコードをスマートフォンやタブレットで読み取ると作品を体験できる。作品を再生すると、画面上に表示されるアイコン4つが現れる。音楽に対してビートやメロディーになる音を、デジタル空間にデジタルアートを、それぞれ追加できるようになっており、体験者が自由に音をミックスでき、作品の形を変えることができる。体験にはアプリ「STYLE」のダウンロードが必要。

 体験無料。期間中16時~20時にはガイド付きツアーも行う。今月15日まで。

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