表参道のケヤキ並木で11月29日、イルミネーションが点灯した。主催は商店街振興組合原宿表参道欅会。
小松菜奈さんがスマートフォンに「OKグーグル」と話しかけて点灯した
1991(平成3)年に約300メートルの規模で試験的に始まり、翌1992(平成4)年から本格的に行われている同所のイルミネーション。以降毎年行っていたが、見物客に対する周辺住民の不満などから1998(平成10)年に中止。2009(平成21)年に復活するも2012(平成24)年には協賛が付かず低木のみの装飾となったが、2014(平成26)年以降は協賛が集まり再びケヤキも点灯している。
イルミネーションの点灯は、青山通りとぶつかる表参道交差点から原宿駅前の神宮橋交差点まで1.1キロのケヤキ156本と低木で、シャンパンゴールド色のLED約90万球を装飾した。期間中は17時から1時間に1回(約10分)、「マジックイルミネーション」と題した音と光の演出を行う。楽曲は音楽家・蓮沼執太さんと音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のコムアイさんが、同イベントのために制作した。
今年は昨年に引き続きグーグル(渋谷区渋谷3)が協賛しており、「グーグルマップ」アプリでは、11月25日24時までイルミネーションが点灯している表参道は赤や青、ピンクなどのカラーを付け「イルミネーション仕様」にしている。期間中の土曜・日曜と12月24日・25日(16時30分~21時)は、神宮前交番横の街角庭園にはバルーンで作るツリーを置くフォトスポットを設ける。スマートフォン「Google Pixel4」で撮影ができ、撮った写真はQRコードを通して持ち帰ることができるようにする。
初日は点灯式を行った。商店街振興組合原宿表参道欅会の松井誠一理事長は「表参道に今年もイルミネーションの季節がやってきた」と喜びを見せる。「小雨が降る中での式となったが、「雨の表参道も風情があって美しい景観の一つ。ぬれた道路に反射するイルミネーションの明かりも楽しんでいただければ」と呼び掛ける。長谷部健渋谷区長は「明治神宮が来年100年を迎える。この表参道も100年を迎えるということ。100年かけて発展してきたということにも思いをはせていただきながらこの明かりを楽しんでもらえたら」と話す。
式には、昨年に引き続き女優でモデルの小松菜奈さんも登場。小松さんが「Google Pixel4」に「OKグーグル、マジックイルミネーションを付けて」と話しかけるとイルミネーションが点灯。「やっぱりきれい、本当に。プライベートで来て音楽を聴きながらゆっくり歩きたい」と目を輝かせていた。
点灯時間は日没~22時。12月25日まで(低木は2020年1月5日まで)。点灯時間中は安全確保のためエリアの歩道橋は通行禁止となる。