表参道ヒルズ(渋谷区神宮前4)で11月13日、クリスマスイルミネーションが点灯した。
本館吹き抜け大階段でイルミネーションを展開している同館では、2017(平成30)年から「アートの視点」を取り入れている。今年はデザインスタジオ「we+(ウィープラス)」を起用し、「水の魔法にいざなわれるクリスマス」をテーマに展開する。
吹き抜け大階段には、大小異なるサイズの水槽約40個で囲んだ高さ約7メートルのクリスマスツリーを設置。水槽には、もみの木やオーナメント、LEDライトと「高吸水性高分子(吸水性ポリマー)」とを敷き詰める。水中では水と近い屈折率を持ち一体化し見えなくなる吸水性ポリマーの特性を生かし、水位を調整することでもみの木やオーナメントなどが見え隠れするようにした。天井には、ツリーの水槽をイメージしたゴールドのフレームをオブジェとして装飾している。
期間中、30分に1回、音と光に合わせた特別演出を約5分間行う。天井のフレームが光り、中央のツリーに集まるとともに、ツリーは赤や青などのライトで照らす。同時に全ての水槽が徐々に水で満たされ、水槽内の装飾が姿を現す。
同日行われた点灯式には、女優の山本美月さんがチュール素材の黒いロングドレス姿で登場。山本さんがカラフェ(ガラスの容器)で水槽に水を注ぐと、特別演出が初披露された。山本さんは「こんなにデザイン性の高いツリーは初めて見た。吸水性ポリマーって本当に透明になるんですね、化学ってすごい」と驚いた様子を見せた。
表参道には「事務所が近いのでよく来る」という山本さん。「クリスマスと言えば表参道。まさか自分が表参道ヒルズの点灯式に参加するなんてびっくり」と喜びを表現。子どものころは、24日の夜にサンタクロースが家のチャイムを鳴らして来ていたと言い、「サンタさんがお父さんに似ているな、と思っていた」というエピソードも披露した。
点灯時間は11時~23時。12月25日まで。