ハロウィーン当日を迎えた10月31日、渋谷駅周辺は今年も仮装した多くの人でにぎわった。
ゾンビやキョンシー、「ワンピース」などアニメのキャラクター、「アベンジャーズ」など映画のキャラクターや、集団でそろえたミニオンなど例年人気の仮装に加え、90年代風のギャルやタピオカドリンクを模した手作りのカップを頭にかぶった人、リーチ・マイケル選手をはじめアイルランドやニュージーランドなどラグビー選手に仮装した人など、流行や世相を反映した姿の人たちも見られ、写真を撮り合うなどしていた。訪日観光客と見られる外国人の姿も多く見られた。
若者を中心にハロウィーンに来街する人が増える中、器物破損や暴行、ゴミの大量放置など一部の来街者らによる犯罪・迷惑行為などが問題となってきた渋谷。区は今年、路上での飲酒などを禁じる条例を施行したほか、ハロウィーンに向けた警備などの対策費として補正予算約1億300万円も計上した。
周辺の街路灯には歌手など著名人に協力を得て「ハロウィーンを渋谷の誇りに」と書いたフラッグも掲出。渋谷センター街・バスケットボールストリートをはじめ、井の頭通りなどに監視ポイントとして櫓(やぐら)を設けたほか、路上でも警備員が「立ち止まらないで」などと呼び掛けた。例年通り道玄坂や文化村通りを交通規制し、歩行者専用道路にした。
ゴミなどの対策として、ハチ公前広場や宇田川交番前などにエコステーションを設けたほか、率先してゴミを拾っている人の姿も見られた。11月1日朝には例年通り、ボランティアらがゴミ拾いを予定している。