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渋谷ハロウィーン目前 長谷部健区長が会見「誇れるハロウィーンに」

ハロウィーンを目前に控え会見に臨んだ長谷部健渋谷区長

ハロウィーンを目前に控え会見に臨んだ長谷部健渋谷区長

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 ハロウィーン直近の週末が近付く中、渋谷区は10月24日に会見を開き、対策費として投入される予算について長谷部健区長が「本来は区民のために使う税金。本音としてはこんなお金を使わずに楽しんでもらいたい」などと本音も交えながら、ハロウィーン対策の詳細について説明した。

街なかに掲出しているマナー啓発フラッグ

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 器物破損や暴行、ゴミの大量放置など一部の来街者らによる犯罪・迷惑行為などが問題となってきたハロウィーン期間への対策として、区は今年初めて、識者らによる「渋谷ハロウィーン対策検討会」の立ち上げを要請。今年2月に第1回検討会を開き、5月に中間報告を公開。議会の可決・成立を受け6月20日、ハロウィーン期間中などに限り路上での飲酒などを禁じる条例の施行に踏み切った。

 9月には区議会中間本会議で、ハロウィーンの警備などに対して本年度一般会計補正予算に約1億300万円を計上することも決めた。これについて区長は、内訳などを説明するとともに「データなどを算出しても、集まってくる人の中に渋谷区民はほとんどいない。本来は区民のために使う税金。本音としてはこんなお金を使わずマナー、モラルの下に楽しんでもらいたい」と本音もにじませた。

 補正予算の経費の内訳は、警備体制関連=約9,000万円、駅周辺でのマナー啓発フラッグ関連=約500万円、仮設トイレ関連=約700万円。今年は警察の警備に加え、予算を割き警備員を配置。26日に112人、31日に112~140人(各日18時~翌5時)を、それぞれ配置するほか、渋谷区職員の中から有志を募り3人1組となり数組に分かれて、路上飲酒している人などに直接指導する予定。

 コンビニなど周辺小売店での酒類の販売自粛協力店は、条例施行の影響も受け、今年は昨年の17店から40店以上へと大幅に増加。「MEGAドン・キホーテをはじめコンビニ各社もほとんどが協力してくれている状況」(長谷部区長)で、数店が区の要請に応じていないというが、区土木管理課職員が直前まで協力要請を続けていく方針という。

 制作費や掲出費で約500万円を割くマナー啓発フラッグは、「SHIBUYA PRIDE(渋谷プライド)」「ハロウィーンを渋谷の誇りに」をキャッチコピーに掲げ、きゃりーぱみゅぱみゅさん、野宮真貴さん、小宮山雄飛さん、Zeebraさん、Kダブシャインさん、EXILE USAさん、EXILE TETSUYAさん、私立恵比寿中学、小林直己さん、夏木マリさんが直筆メッセージで協力。センター街のライトボックス広告48基をはじめ、フラッグ広告は、センター街=144枚、道玄坂=142枚、公園通り=237枚を掲出する。

 仮設トイレは31日19時~翌8時、「MAGNET by SHIBUYA 109」裏駐輪場とオルガン坂下駐輪場、ヨシモト∞ホール前、渋谷マークシティイースト大和田通入り口の4カ所に計60基を設置する。

 検討会では代々木公園でのハロウィーンイベント開催も取り沙汰されていたが、会見で長谷部区長は「駅周辺から代々木公園への動線をつくるのはなかなか難しい。ハロウィーン直後に代々木公園で行われる区民最大のお祭り『渋谷区民フェスティバル』のために会場にはすでにテントも設営されている」と課題が多いことに触れ、「まずは遊びに来る人のモラルとマナーに懸けてみたい」と話した。

 「世界に誇れるようなハロウィーンにしていただきたい」と訴え、直前の週末となる26日については、「10月31日当日がハロウィーン。今週末はハロウィーンではないと意識してほしい」と釘を刺す一幕も。「クラブでのイベントなどで楽しんでいただき、路上に出て騒ぐようなハロウィーンはやめてほしい。ハロウィーンは31日。当日で終わらせてほしい。終電までには帰っていただきたい」と繰り返し呼び掛けた。

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