首都高速道路(千代田区)は10月18日、六本木通り・渋谷二丁目交差点付近で工事が進む首都高速3号渋谷線の郊外(東名高速)方向の入り口「渋谷入口」(下り)を12月19日午前2時に開通すると発表した。
渋谷二丁目交差点から明治通りと交わる渋谷署前交差点までの約300メートルにかけて新たに入り口を整備。霞が関から池尻までの区間(約7キロ)に郊外方向への入り口が無かったことから、渋滞緩和や利便性向上などを図る目的。これに伴い六本木通りの車線は3車線から2車線に変更される。
渋谷線の郊外方向入口はこれまで池尻入口しかなく、渋谷入口(下り)が開通することで郊外方面へのアクセスが向上するほか、大橋ジャンクションを経由し中央環状線にアクセスできるように。
開通後は渋谷駅周辺から湾岸線方面や埼玉方面のルートで中央環状線と都心環状線を選択できるようになり、混雑回避で各ルートの所要時間短縮にもつなげる狙いで、渋谷から羽田行きの高速バスの所要時間はピーク時に6分短縮されるという(数値はいずれもETC2.0プローブデータ、2018年10月平日18時台のピーク時平均所要時間から算出)。
渋谷駅周辺は青山通り(国道246号)と六本木通り・明治通りが交差し交通が集中しているほか、路線バスの通行も多く、夕方の混雑には1時間当たり約140本(2019年4月同社調べ)が運行し遅延が課題でもある。渋谷入口が開通することで交通が分散され、一般道の混雑緩和にも期待が寄せられている。
渋谷入口(下り)は1レーンでの運用となることから、定期点検の際は通行止めとなる。