米ロサンゼルス発のファストファッションストアチェーン「Forever21（フォーエバー21）」が10月31日、日本から撤退し、国内の全14店舗を閉店する。日本法人「FOREVER21 JAPAN RETAIL」（千代田区）が9月25日、発表した。Eコマース事業も同日閉鎖する予定。

渋谷店も10月末で閉店＝「フォーエバー21」日本事業撤退へ　

　1984年にロサンゼルスで創業したフォーエバー21は、「ベストファッションを最小プライスで提供する」をコンセプトに、シューズ、アクセサリーを含めたトータルコーディネートが100ドルで購入できる低価格を売りに出店を加速。2009（平成21）年4月に原宿・明治通り沿い（渋谷区神宮前1）に日本1号店を出店。2010（平成22）年にはセンター街に「渋谷店」を出店した。1号店の原宿店は2017（平成29）年10月に閉店している。

　10月末で閉店するのは、渋谷店、新宿店、横浜店、新三郷店、福岡天神店、大阪道頓堀店、ルクア イーレ店、イオンモール沖縄ライカム店、コクーンシティ店、札幌大通店、仙台FORUS店、イオンモール広島府中店、三宮オーパ店、イオンモールKYOTO店の全14店。

　米ブルームバーグなどは、米FOREVER21について8月、破産申請を検討していると報道したが、日本法人は撤退について「これまでForever21をご愛顧いただき、誠にありがとうございました」と発表するにとどまり、現時点で具体的な閉店理由などは明かしていない。