Bリーグのアルバルク東京(以下、A東京)が9月20日、渋谷センター街・バスケットボールストリート(バスケ通り)をパレードした。
主催は渋谷センター商店街振興組合。10月に迫ったBリーグ2019-20シーズン開幕に向け、渋谷区をホームタウンに活動しているA東京を応援することを目的に企画。開幕前のパレードは4年連続となる。同組合の小野寿幸理事長は「(今シーズンも)チャンピオンになって、またセンター街で皆さんと共にパレードしたい」と期待を寄せた。
この日は選手全11人をはじめ、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)を筆頭とするスタッフ陣、チアリーダー、マスコット「ルーク」らも参加。
A東京を運営するトヨタアルバルク東京(文京区)の林邦彦社長は「今シーズンもセンター街からシーズンを始められることに感謝している」とあいさつ。Bリーグ開幕に向け「必ずや3連覇をこの渋谷の地で皆さまにご報告できるよう、一丸となって頑張っていきたい」と意気込む。
パヴィチェヴィッチHCは「2季連続チャンピオンとして渋谷にいることを誇りに思う。皆さんと一緒に最高のかたちでシーズンを終えられるよう、今シーズンもサポートしてほしい」と呼び掛けた。キャプテン正中岳城(しょうなか・たけき)選手は「渋谷区、東京の皆さんと、3連覇という素晴らしい戦いに臨めることをうれしく思う。ファンの方や地域の方のサポートに応えていくためにも、3連覇の道のりを戦い抜いていきたい」と話す。
パレードは平日の夕方に行われたにもかかわらず、チームのグッズを身に付けたファンなど多くの人が集まった。選手たちは手を振って声援に応えたほか、言葉を交わすなどしてファンと交流した。チアリーダーはダンスパフォーマンスも披露した。
今季A東京に入団した須田侑太郎選手は「こんなに人が多い通りでパレードすることは、僕が生きてきた中であまりない経験で、あらためて東京のチームに入ったんだと感じた。渋谷のすごさ、人がたくさん注目してくれるすごさを感じることができた」と振り返る。「ファンの方と顔を合わせて触れ合えるのはモチベーションになるし、ファンの方のために戦う部分もあるのでこういう機会は大切にしたい」とも。
東海大学に通っていたが、渋谷には「何年ぶりに来たかなというくらい」と須田選手。渋谷と聞いて思いつくのは「(パレードした)バスケットボールストリート(笑)」と即答した。東京で生活を始めてから「ほぼ体育館にいる」と言うが、「(東京には」おいしい店があると思うので、(同窓の田中)大貴と一緒に…チームメートと一緒に行きたい」と話した。
須田選手は開幕に向け、「優勝というかたちでファンの方にお返しするのが最高だと思うので、一試合一試合全力で戦って、最後に皆さんと一緒に笑って終われるように頑張りたい。今シーズンも応援よろしくお願いします」と呼び掛けた。
A東京の開幕戦は10月5日、新潟アルビレックスBBとホームで戦う。9月24日~29日はタイで開催されるアジア王者を決める大会「FIBA Asia Champions Cup」に出場する。