40回目となる「神宮外苑花火大会」が8月10日、神宮球場をメイン会場に開催された。
「河原や海辺ではなく野球場で花火を楽しみたい」という遊び心から生まれたという神宮外苑花火大会は1980(昭和55)年に初開催され、現在は夏の恒例行事として定着。今年は神宮球場をはじめ、秩父宮ラグビー場、神宮第二球場に有料観覧会場を設けた。各会場や神宮外苑周辺には約33万人が来場(主催者発表)した。
花火の打ち上げを前に神宮球場のステージでは、アーティスト8組がライブを展開。司会を務めたお笑いコンビ「NON STYLE」の「まずはライブを見ていただきたい」というアナウンスとともに登場したのは3人組ダンス&ボーカルグループ「Lead」。サビでタオルを回す「バージンブルー」などで場内を盛り上げた。続けて13年ぶりの出演となる松平健さんが紹介されると場内からは驚きの声も上がった。松平さんが披露したのは「マツケン・アスレチカ」。パフォーマンスの前には振付師・真島茂樹さんが登場し振り付けを練習したこともあり、楽曲に合わせて一緒に踊る来場客の姿も見られた。
4人組女性ボーカル・ダンスグループ「MAX」は、事務所の後輩でもあるLeadと共に「TORA TORA TORA」を踊ったほか、ヒットナンバー「Ride on time」では来場客が立ち上がって手を左右に振りながら楽しんでいた。多くの声援に迎えられた歌手・倖田來未さんは、「POP DIVA」などダンサブルなナンバーをダンサー7人と共に披露したほか、バラードナンバー「愛のうた」をしっとりと歌い上げた。トリを飾ったのはエアーバンド「ゴールデンボンバー(金爆)」。樽美酒研二(ダルビッシュケンジ)さんが「松ケン」ならぬ「ダルケン」に扮(ふん)して登場し、松平さんの「マツケンサンバII」でライブをスタート。「トラウマキャパ場」「令和」などを来場客と共に踊り迎えたラストナンバー「女々しくて」は、花火の打ち上げ開始時刻19時30分に曲が終了するようパフォーマンスがスタート。
打ち上げ開始2分前から場内のモニターでカウントダウンが始まり、1分前には会場の照明が落ち、場内の熱気が高まっていく。10秒前からゴールデンボンバーのメンバーと来場客らは声を出してカウントダウン。ゼロと同時に花火が打ち上げられると歓声が上がった。いくつもの花火を組み合わせる「スターマイン」を中心になど1万発が打ち上げられ、ひときわ大きな花火が打ち上がると場内からは感嘆の声や「たまやー」と叫ぶ声、拍手などが起こった。アンコールでは、ロックバンドONE OK ROCK「Wasted Nights」などの音楽に合わせて花火が打ち上げられた。