六本木通り・渋谷二丁目交差点付近で工事が進む首都高速3号渋谷線の郊外(東名高速)方向の入り口「渋谷入口」が年内に開通する。首都高速道路(千代田区)が8月7日、発表した。
3号渋谷線は、霞が関から池尻までの区間(約7キロ)に郊外方向への入り口が無かったことから、渋滞緩和や利便性向上を図り、渋谷二丁目交差点から明治通りと交わる渋谷署前交差点までの約300メートルにかけて入り口を整備している。これに伴い六本木通りの車線は3車線から2車線に変更される。
渋谷入口の開通で、渋谷駅周辺から湾岸線や埼玉方面に行くルートは、都心環状線と中央環状線(大橋ジャンクション経由)から選択できるようになる。例えば、渋谷駅周辺から羽田空港までは都心環状線経由で33分かかるが、中央環状線を利用すると27分に短縮される見込み(数値はいずれもETC2.0プローブデータ、2018年10月平日18時台のピーク時平均所要時間から算出)。
渋谷駅周辺は路線バスの通行も多く、夕方の混雑には1時間当たり約140本(2019年4月同社調べ)が運行。遅延が課題でもあった。渋谷入口が開通することで交通が分散され、一般道の混雑緩和にも期待が寄せられている。