写真家・ホンマタカシ氏が監督するドキュメンタリー映画「きわめてよいふうけい」が6月5日より、ユーロスペース(桜丘町)で公開される。同氏は監督として、伝説的な写真家・中平卓馬にカメラを向けた。中平卓馬は、70年代初頭、先鋭的な言葉と写真で既存の写真表現を否定し、撮影行為そのものを問い続けた写真家で、1977年9月11日、酒を飲み過ぎで昏睡状態に陥り、意識を取り戻したが、過去の記憶を一切失っていた。その後、写真集「新たなる凝視」を刊行、昨年は初の本格的な写真展「原点復帰-横浜」を行った。映画「きわめてよいふうけい」は、過去を失った中平の「現在」をとらえている。製作はリトル・モア。また、ホンマ氏による同名の写真展が5月28日から6月20日まで、表参道のナディッフで開催される。きわめてよいふうけい