傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する「Nature Innovation Group」(渋谷区渋谷3)は7月25日、渋谷区と連携し、区役所本庁舎など区公共施設でのスポット設置を進めると発表した。
昨年12月にサービスを始めたアイカサは、傘を持って出ずに突発的な雨に見舞われた際、ビニール傘などを買わずに借りられ、最寄りのスポットに返却できるサービス。渋谷エリアを中心とした約50カ所でサービスを始め、現在都内全域で展開。5月には福岡市内でもサービスを始め、スポット数は約270カ所(6月25日現在)、登録ユーザー数は約3万9000人(7月22日現在)。雨の日の不便を解消する「雨の日プラットフォーム」の構築を目指している。
今回、サービス発祥の地となる渋谷で、サービス開始から約半年を機に区と連携。「完全に傘がシェアできる街の完成」を目標に掲げる。区施設ではまず、庁舎(正面口・NHK出口)と、商工会館(渋谷1)、文化総合センター大和田(桜丘町、地下1階・1階)、勤労福祉会館(神南1)、はつらつセンター参宮橋(代々木4)の5施設・7カ所にスポットを設置。今後も導入を進めるという。
これまで設置希望に対応できなかった店への導入も始める。区内の店舗がスポットを導入する際に無料としてきたシステム利用・メンテナンス費を月額980円とし、管理コストに充てることで、駅から距離がある立地の店などの設置を可能にした。
利用者に加盟店の情報を分かりやすく伝えるため、加盟店の詳細ページデザインも一新。クーポンや広告をアイカサLINEアプリ内の一部ページに掲載できるようにアップデートするなど、店側の集客にもつなげる。