JR渋谷駅新南口近くの渋谷川沿いにあるオープンイノベーション拠点「100BANCH(ヒャクバンチ)」(渋谷区渋谷3)で7月6日から、複合イベント「ナナナナ祭」が開催される。
現代アーティストの林千歩さんのインスタレーション「人工的な恋人と本当の愛」
パナソニック(大阪府門真市)の創業100周年記念事業の一環として、同社がロフトワーク(道玄坂1)、カフェ・カンパニー(神宮前5)と共同運営する同所。2017(平成31)年7月7日、「次の100年を築く実験区」をコンセプトに、次世代を担う若い世代と共に100のプロジェクトに挑戦する場としてオープンした。
オープン日の7月7日にかけているほか、「為(な)せば成る 為さねば成らぬ」から命名している同イベントは、施設内を主要拠点として進められているアクセラレーションプログラムを公開する場となる。今回は施設内だけでなく建物前の渋谷川沿いの遊歩道などを舞台に、展示やワークショップなど40以上のプログラムを紹介する。
施設2階では、社長室に見立てた空間で陶芸教室を営む既婚のAIロボット「アンドロイド社長」が人間の女生徒と恋に落ちるという設定の、現代アーティストの林千歩さんのインスタレーションや、ARアプリを通して観賞する天の川と七夕物語をイメージした生け花作品、落語家による音声ガイドで頭の中に動物園を想像する音声コンテンツ「妄想どうぶつえん」、測定した参加者の血糖値のデータからデジタルアートを作る「ヘルスケア・ミュージアム」、ブランドのデッドストック(廃棄品)を徳島の本藍染めを使いアップサイクルした「藍染サーキュラーファッション」などを展示。
食のイベントでは、コオロギラーメンや虫料理3種類、虫を使ったスイーツやドリンクの「昆虫食プレート」を提供する「WHAT’S NEXT?-新食視点-」(7日、4,000円)、ミュージカル俳優がウエイター・ウエイトレスとして料理を提供しながらパフォーマンスをする「リトルスターダストダイナー」(13日、ショーチャージ3,000円)などを開催。展示やアトラクションを通して生き物を紹介する「渋谷いきものテーマパーク」(7日、参加費500円)、ワークアウト、プログラミングやライティングなど独習作業、畳の上で禅と茶体験を行うワークショップ「MUSCLE TATARA」(13日、参加費2,000円)、太陽系をイメージした宇宙空間で展開するパーティーイベント(7日、無料)などの参加型企画も展開する。
このほか、シェアリングエコノミーに関するシンポジウム、モビリティの進化に伴う「移動の未来」についての討論会なども開催する。
開催時間は10時~22時(1階は11時~23時、最終日は18時まで)。入場無料(一部有料)。今月14日まで。