動画制作などの創作活動を支援するYouTube(ユーチューブ)の直営スタジオ「YouTube Space Tokyo」が来年、渋谷に新設される。
「YouTube Space Tokyo」は、ロンドン、ロサンゼルスに続く世界3都市目の施設として2013(平成25)年2月、「六本木ヒルズ」(港区)内にオープン。チャンネル登録者数1万人以上のチャンネルまたはユーチューブ非営利プログラムに登録済みでチャンネル登録者数が1000人以上のチャンネルを対象に、撮影スタジオやグリーンスクリーン、レコーディングスタジオ、編集ルームなどの施設と最先端の映像制作用機材を無料で提供してきた。
2017(平成29)年10月には、オープンエリアと受付エリアをリニューアルし、スタンディング時最大で300人を収容するスタジオに刷新。シンガー・ソングライター森山直太朗さんや米ポップロックバンド「OK GO(オーケー・ゴー)」、人気ユーチューバー「はじめしゃちょー」さんら、国内外のアーティストやクリエーターが配信の場として活用している。
ユーチューブは新スタジオについて、2020年の東京オリンピック開催前に渋谷付近に完成する予定としており、ビル一棟の計5フロア全てを「撮影するためにデザイン」。総面積は約1768.94平方メートルを予定し、「これまでのYouTube Spaceの中でも最も大きい投資のうちの一つになる」という。6月28日に公開された施設の外観イメージによると、場所は渋谷駅東口の高層複合施設「渋谷ストリーム」(渋谷区渋谷3)並びの渋谷川沿いとみられる。
ユーチューブを傘下に持つ米グーグルは、日本法人「グーグル合同会社」を年内にも六本木ヒルズから渋谷ストリームに移転し、オフィスフロアの地上14階~35階に総賃貸可能面積約1万4000坪のオフィスを構えることが決まっている。