Bリーグ「アルバルク東京」の選手たちの去就が出そろった。
渋谷区をホームタウンと位置付けているA東京。ホームアリーナの国立代々木競技場第二体育館(渋谷区神南2)が改修工事中であることから、現在はアリーナ立川立飛(立川市)などを活用しているが、2022-23シーズンには国立代々木第一体育館をホームアリーナにすることを明らかにしている。
Bリーグ3季目となった昨シーズンは、レギュラーシーズン60試合を44勝16敗、地区3位という成績で終え、チャンピオンシップではワイルドカードから勝ち上がり、リーグ2連覇を果たした。
契約を更新したのは、キャプテンとしてチームを引っ張った正中岳城(しょうなか・たけき)選手、A東京7シーズン目を迎えるベテラン菊地祥平選手、小島元基選手、シェーファー・アヴィ・幸樹選手、インサイドの要アレックス・カーク選手ら13選手中10選手。
安藤誓哉選手は「来シーズンは3連覇を目指し、また個人として日本代表に入れるように頑張っていく」と決意表明。A東京で一筋、5シーズン目を迎えるザック・バランスキー選手は「まだいんのかよーと思う方もいれば、ヤッターまだいるーと思う方もいるんじゃないかな(笑)」と冗談めかしながら、「同じチームで何年もプレーできることほど幸せなことはない。日本一のファン、アルバルカーズを誇るこのチームで皆さんとWE(=チームスローガン)になって3連覇に向かっていくこのシーズンが楽しみでしかない」と心境を明かす。
日本代表選手でもある竹内譲次選手、田中大貴選手、馬場雄大選手も契約を更新。NBAダラス・マーベリックス(マブス)のミニキャンプに招待されたことで話題を集めた馬場選手は「ファンの皆さまと一緒に3連覇を目指し進んで行くと同時に、来年は東京オリンピックもあり自分にとってはとても大事な1年になる。(NBAでプレーするという)自分の夢に向かって、1日1日を大切に過ごしていきたい」とコメント。竹内選手は来年に迫った東京オリンピックに向け、「何がベストなのか、あらゆる観点から考え悩み抜いた」と言い、「アルバルクのプログラムの下で3連覇を目指すことが、自分にとってベスト」と決断した。
来シーズンを「もっとステップアップできるシーズン」と位置付けた齋藤拓実選手は、滋賀レイクスターズに期限付き移籍する。「さらに成長するために(2シーズンでの)この経験を生かしたいという思いが強くなり新たな地で頑張ることを決意した」と明かす。
ジャワッド・ウィリアムズ選手とミルコ・ビエリツァ選手は契約満了に伴い、自由交渉者リスト入りしている。
来季の新加入選手として、栃木ブレックスでBリーグ初年度優勝を経験し、2~3年目は琉球ゴールデンキングスでプレーしていた須田侑太郎選手の入団が決まっている。田中選手と同じ東海大の同期でもある須田選手は「今回の決断は私の中で非常に大きなもの。その決意と覚悟を持ってチームの成功のために尽力する」と意気込む。