東京メトロ銀座線は、渋谷駅移設に伴う線路切り替え・ホーム移設工事のため、年末年始の6日間、渋谷~表参道駅間、青山一丁目~溜池山王駅間を終日運休し、年明けの1月3日に新ホームの供用を開始する。
運休期間は、今年12月28日~来年1月2日の終日6日間(諸事情で工事が中止となった場合は12月29日から5日間に変更)。期間中は、表参道駅~青山一丁目駅間、溜池山王駅~浅草駅間でそれぞれ折り返し運転を実施する。運転間隔は、表参道~青山一丁目間が、青山一丁目行き=約16分~19分(始発~7時)、約12分(7時~24時)、約17分(24時~終電)、表参道行き=約16分~22分(始発~7時)、約12分(7時~24時)、約18分(24時~終電)ほか。
これに伴い、東京メトロやJR山手線全線、東急東横線・渋谷駅~日吉駅、京王線・渋谷駅~西永福町駅などで終日振替輸送を行う。半蔵門線では、銀座線始発列車利用者のため半蔵門発押上行き始発列車を渋谷発押上行きとして運転し、銀座線終発列車利用者のため表参道発渋谷行き列車を運転する。
1938(昭和13)年に開業し、1日平均約21万人が利用しているという銀座線渋谷駅は、開業以来大規模な改修をしていなかったことから、ホームの幅の狭さや分かりにくい通路、上下の移動が多い構造かつほとんどが階段、トイレが無いなどの課題を抱えてきた。
渋谷駅周辺の再開発「渋谷駅街区基盤整備」に合わせてリニューアルを進めている駅改良計画では、現在東急百貨店・東横店3階に位置する同駅を、渋谷駅東口広場や明治通りの上に当たる表参道駅方向へ約130メートル移設し、現在の相対式ホームから1面2線の島式ホームに変更。ホーム幅は従来の約1.7倍に拡幅して混雑緩和を図るほか、ホームドアも設置する。
新駅は2つの線路に挟まれたホームとなり、これまでの乗車用と降車用の区別も無くなり、ホーム上の混雑緩和や安全性向上を見込む。新ホームは、工事終了後の1月3日始発から供用が始まる。ホームドアの設置は2020年度を予定。