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区内各所で隣人祭り「渋谷おとなりサンデー」 今年は千駄ヶ谷で開会宣言

「渋谷おとなりサンデー」の掛け声で開会を宣言する長谷部健渋谷区長(両サイドはサンロッカーガールズ)

「渋谷おとなりサンデー」の掛け声で開会を宣言する長谷部健渋谷区長(両サイドはサンロッカーガールズ)

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 地域コミュニティーの活性化を目的にした渋谷版隣人祭り「渋谷おとなりサンデー」が6月2日、行われた。

100円で売り出された「みろく庵」の「そばせいろ」

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 パリの「隣人祭り」をヒントに2017(平成29)年に初開催された同イベントは3回目。6月の第1日曜を中心に一斉に行うイベントをきっかけに区内のあちこちで地域交流を生み出すのが狙い。近隣などで企画したイベントは公式サイトに投稿しアピールできる。今回は6月開催のイベントが89件、投稿されている(6月2日現在)。

 今年は鳩森八幡神社(渋谷区千駄ヶ谷1)で同日、キックオフイベントを開催。「サンロッカーズ渋谷」のチア「サンロッカーガールズ」のパフォーマンスに続いて長谷部健渋谷区長があいさつ。「いろいろなかたちの『おとなりサンデー』があるといい。そうやって地域がつながり、コミュニティーが強くなることは、渋谷が国際都市として成熟していくのに重要」と話した後、「おとなりサンデー」の掛け声で会場を一つに包み開会を宣言した。

 神社境内では、藤井聡太七段が対局中に出前を頼んだことで話題を集めながら3月に閉店した「みろく庵」が器市を開いた。店で使っていた店名入りの「そばせいろ」や「そばちょこ」、椀、皿などの食器を破格の値段で販売。開催前から話題を集めていたこともあり、多くの人が「将棋めし」の器を買い求めた。境内では他に、青空将棋、将棋の駒作り体験、「将棋堂」特別参拝も行われた。

 千駄ヶ谷エリアの個人宅やマンションの7カ所の軒先ではイベントに合わせてガレージセールも開催。地域を回遊する人が足を止め、主催者と会話を交わしながら洋服や食器、雑貨などの品定めを楽しんだ。中には元値は10万円以上ながら3,000円で売りに出されていたスピーカーもあった。

 インフォメーションブースも置かれた津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス(千駄ヶ谷1)には、新潟県南魚沼市から雪が運び込まれた。雪の滑り台では子どもがそり遊びを楽しんだほか、特設テント内には「雪のクーラー」を置き、外気温より5度ほど低い冷気が体験できるようにした。

 鳩森八幡神社近くの路上に置かれた卓球台では「全はまスリッパ卓球選手権大会・特別大会」を開催。横浜市保土ケ谷区の和田町商店街の路上で始まり、現在は横浜市全域で行われている同大会。来年の東京オリンピックで、千駄ヶ谷にある東京体育館が卓球の会場となることから参加を決めたという。たまたま訪れた外国人観光客も飛び入り参加し、対戦を楽しんだ。

 公式サイトの登録によれば、渋谷区内では2日だけで73のイベントが開かれたことになる。

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