「ごみゼロの日」である5月30日、日本コカ・コーラ(渋谷区渋谷4)が本社周辺の清掃活動を行った。
昨年ザ コカ・コーラ カンパニー(米本社)が掲げたグローバル目標「廃棄物ゼロ社会(World Without Waste)」の実現に向け、日本コカ・コーラとボトラー社、関連会社などで構成する国内の「コカ・コーラシステム」では、リサイクルペットボトルの採用を進める「設計」、容器の回収とリサイクルを推進する「回収」、企業や団体と協業した美化活動や啓発活動を行う「パートナー」の3つの軸で取り組む「容器の2030ビジョン」を設定。
今回のごみ拾いは「容器の2030ビジョン」の実現に向けた取り組みの一環で、コカ・コーラシステムが2008(平成20)年からパートナーシップを組んでいるNPO法人グリーンバード(神宮前6)協力の下で行った。
この日は、同社とコカ・コーラ ボトラーズジャパン(港区)の社員約40人がボランティアで参加。年齢も部署も異なる参加者たちはコミュニケーションを取りながら約1時間、本社から渋谷駅方面や表参道駅方面などのごみを拾って歩いた。
日本コカ・コーラの宍倉麻矢さんは「オフィスからスタートでハードルも低く、気軽に参加できる」と、清掃活動に初参加。「オフィス周辺はきれいだと思っていたが、植え込みや道路の脇など見えにくいところ、(普段)通り過ぎて見ていなかったところにごみがあった。分別すれば資源となるものがごみとして捨てられているものもあったので、いろいろな気付きもあった」と振り返りつつ、「ごみが落ちていないのが理想だが、コミュニケーションも生まれていたので楽しかった」と笑顔を見せた。
この日集まったごみは45リットルのごみ袋10個超分。たばこの吸い殻やペットボトル、缶などが多くみられたほか、傘も目立った。同社で処理するという。
同社は使用済みペットボトルを新品にリサイクルする「ボトルtoボトル」に注力している。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向け、「適切な形」でペットボトルが回収されるよう、消費者に対する啓発活動を展開する予定。