日本スポーツ協会(JSPO)と日本オリンピック委員会(JOC)が建設し、60以上のスポーツ関係団体のオフィスが集積する新施設「Japan Sport Olympic Square(ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア)」(地上14階、延べ床面積1万9000平方メートル)が完成し、早くも広場の五輪モニュメントが撮影スポットとなっている。
東京オリンピック・パラリンピック開催が来年に迫る中、メイン会場となる「新国立競技場」近くに開設した新施設にはスポーツ関係60団体以上のオフィスが集積。1階・2階には、五輪の歴史を振り返る「日本オリンピックミュージアム」(9月開業予定)が入る。スポーツ関連の拠点が集まる神宮外苑地区を「スポーツクラスター」として東京都都市整備局が進めるまちづくりを代表する発信拠点に位置付け、スポーツに関わる多くの人が集う場を目指す。
「オリンピックパーク」と名付けられた広場には五輪モニュメントのほか、「近代オリンピックの父」と呼ばれるピエール・ド・クーベルタンと、日本のオリンピック初参加に尽力した嘉納治五郎の立像を設置。過去日本で開催された東京・札幌・長野の3大会の聖火台レプリカもある。アムステルダム大会(1928年)陸上・三段跳びで日本人初となる金メダルを獲得した織田幹雄の記録「15.21メートル」は、距離感を感じてもらえるよう、「HOP」「STEP」「JUMP」と着地点のラインで再現した。
JOC竹田恒和会長、小池百合子都知事らが参加し5月16日に開かれた「竣工記念式典」後の週末、広場は早くもカップルや友人同士、ファミリーなどでにぎわい、五輪モニュメントや建設中の新国立競技場も収める形で写真を撮る人たちの姿が見られた。