Bリーグ2018-19シーズンを制したアルバルク東京(以下、A東京)が5月17日、渋谷センター街・バスケットボールストリート(バスケ通り)で優勝パレードを行った。
渋谷区をホームタウンに位置付けるA東京。昨年10月上旬に始まったレギュラーシーズンは60試合を44勝16敗、地区3位という成績で終え、今年4月~5月に開催されたチャンピオンシップではワイルドカードから勝ち上がり、Bリーグ2連覇を果たした。
この日は選手13人をはじめ、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)らコーチ陣、スタッフ陣、チアリーダー、チームを運営するトヨタアルバルク東京(文京区)の林邦彦社長らが参加した。パレードに先立ち、渋谷駅前・ハチ公前広場で優勝報告会を実施。林社長は「皆さんの支援に後押しされ選手、コーチ、スタッフ一丸となってBリーグのチャンピオンとなった。スポーツ界において連覇は大変だが、3連覇、常勝軍団としてさらなる高みを目指して頑張っていきたい」とあいさつ。パヴィチェヴィッチHCは「連覇して渋谷に戻ってこられ、チームをとても誇りに思う」と優勝を報告した。
祝いに駆け付けた長谷部健渋谷区長は「(2連覇という)大きな称号を得て、これからさらに活躍するチームだと思う。パレードが毎年続くように連覇して、渋谷の顔として頑張っていただければ」と期待を込めた。渋谷センター商店街振興組の小野寿幸理事長は「2連覇は感激と感動。本当にハラハラドキドキもあったが、全員で勝ち取ったチャンピオンカップ。来年もこの場所で皆さんとお祝いしたい」とも。
この日、バスケ通りのメインポールには連覇を祝した横断幕が掲げられ、安藤誓哉選手はパレードを前に「感謝の気持ちを持って胸を張って歩きたい」と喜びを表現した。渋谷駅前には平日の夕方にもかかわらず、Tシャツなどグッズを身に着けた人や、制服姿の学生、親子連れなど多くのファンが集まった。田中大貴選手は「しっかりと警備員さんの指示にしたがって安全なパレードになるよう楽しみましょう」と呼び掛けた。
パレードが始まるとバスケ通りには多くのファンらが並び、選手たちに声を掛けたり写真を撮ったりしていたほか、一般来街者の注目も集め「あの人知っている」「背が高い」などの声が聞こえた。選手たちも笑顔を見せ、手を振り声援に応えた。
田中選手は「去年以上の盛り上がりで、ファンの方も増えていると感じている。来年またパレードできたら」と意欲を見せたほか、馬場雄大選手は「昨年よりも多くの方が駆け付けてくれて、あらためて応援されていると感じた。これに満足せず3連覇に向けて進んでいきたい」と士気を高める。
キャプテンの正中岳城(しょうなか・たけき)選手は「去年よりもたくさんの人と優勝を分かち合えて非常にうれしい。目標はこのトロフィーを獲得し続けること。2連覇の次に3連覇、また尊いプロセスを積み重ねながら皆さんと共に勝ち続けていきたい」と意気込んだ。