Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)の選手たちが5月16日、長谷部健渋谷区長を表敬訪問した。
昨シーズンの王者として3シーズン目を迎えたA東京は今季、60試合44勝16敗、東地区3位でレギュラーシーズンを終え、ワイルドカード上位でチャンピオンシップ(CS)に進出。昨シーズンと同じカードとなった千葉ジェッツを決勝で下し、2季連続の王者となった。
この日は、キャプテンの正中岳城(しょうなか・たけき)選手と渋谷区観光大使スポーツアンバサダーである竹内譲次選手、チームを運営するトヨタアルバルク東京(文京区)の林邦彦社長、マスコット「ルーク」が区役所に来庁。庁舎ではこの日、南側エントランスのサイネージで連覇を祝うメッセージを流したほか、職員らが出迎えた。
長谷部区長は「本当におめでとうございます。2連覇を引っ提げて区役所にお越しいただき、本当に光栄」と笑顔を見せた。拍手で迎えられた正中選手は「去年に引き続いてトロフィーと共に優勝・シーズン終了の報告ができることを本当にうれしく思っている」と喜びを表現。チャンピオンシップの決勝後、チームを代表してトロフィーを受け取った時のことを「手にした時は『おかえり』っていう感じだった。シーズン始まる前に返して、新しいシーズン戦ったので、自分たちの元に帰ってきて本当にうれしい」と振り返った。
長谷部区長からシーズンで「印象に残っている試合」を尋ねられた正中選手は、琉球ゴールデンキングスとのCS準決勝を挙げ「アウェーという琉球の素晴らしいファンのエネルギーあふれる場所で勝ち切れたのは大きかった」と答えた。CS決勝での心境を聞かれた竹内選手は「千葉は僕らから見ても今年ベストなチームだったと思うので、チャレンジャーの気持ちで臨んでいた。9点リードをしても『このままでは終わらない』という共通意識があったことで、終始冷静に戦うことができたのでは。(2点差に詰め寄られても)そこまで焦りはなかった」と振り返った。
Bリーグ開幕当初は国立代々木競技場第二体育館(渋谷区神南2)をホームアリーナに使っていたが改修工事のため、2季目からアリーナ立川立飛をホームアリーナとしているA東京。今年3月に、2022-23シーズンのホームアリーナを国立代々木競技場第一体育館(同)にすることを発表した。
林社長は「渋谷区の方たちに『何で(ホームタウンが)渋谷区なんだ』と言われていた中で、将来的に確固たるものができたので、今以上に応援していただけるチームになりたい」と意欲を見せる。正中選手は「渋谷に戻ってくる未来的な話はあるが、一戦一戦しっかり戦いファンを増やして、区の皆さんに喜んでもらえる価値あるチームになっていきたい」とも。長谷部区長は「連覇を続けてバスケ界だけでなく渋谷区を盛り上げてほしい」と期待を込めた。
連覇を記念し、今月17日(17時~)にはセンター街・バスケットボールストリートで優勝パレードを予定。林社長は開幕前の昨年9月にパレードしたことに触れ、「また戻ってくるという思いでいた。本当に帰ってくることができた」と喜ぶ。
正中選手は「トロフィーを持って歩いた昨年が一番盛り上がり、見てもらえている感じがあった。またその機会になると思うので、チーム全員がたのしみにしている」と言い、竹内選手は「年々注目度が高まっているのを感じ、僕たちのファン以外の方も興味を持ってくださっていると感じている。連覇という良いかたちで、パレードができる機会をいただけてうれしい」とも。