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アルバルク東京・田中大貴選手、3季連続「ベスト5」に 馬場雄大選手は「ベスト6thマン」

3年連続で「ベスト5」に選ばれた田中大貴選手

3年連続で「ベスト5」に選ばれた田中大貴選手

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 アルバルク東京(以下、A東京)の田中大貴選手が、Bリーグ2018-19シーズンのレギュラーシーズン・ベスト5に選ばれた。5月15日に六本木ヒルズアリーナで開催された「BLEAGUE AWARD SHOW 2018-19」で表彰された。

「ベスト6thマン」に選ばれた馬場雄大選手

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 日本代表でもありチームの中心選手である田中選手はレギュラーシーズン60試合中49試合に出場し、493(平均10.1点)を挙げたほか、チーム1位となるアシスト218本(同4.4本)などを記録。ベスト5には3年連続の選出となったが「自分の中ではうまくいった感じを思い返せないくらいフラストレーションがたまるシーズンで、試合に出られていなかった時期もあるし、選ばれないだろうと思っていた。選んでもらえることはうれしいが、もっと自分自身が満足して、やり切ってここに立ちたい」と自己評価は厳しい。

 「タフなシーズン」と表現した今季を「うまく波に乗れず自信がない中過ぎていったせいか、最後に自分が(決める)となる場面が少なかった」と振り返り、「強いメンタリティーを持つことが大事。特に栃木の遠藤(祐亮)選手を見ていて、自信を持ってプレーすることが大きく変わることを感じた。もっとハングリーな自分を出していけたら」と貪欲な姿勢を見せる。

 今年もメンズファッション・カルチャー誌「GQ JAPAN」ディレクションによるスーツでめかし込んだが、「スタイリッシュでいい」と得意げな表情を見せつつ「(靴は)もうちょっとカチッとしている方が好きなので、来年は土壇場で自前に履き替えてやろうかなと、ワンチャン(=もしかしたら)ありかな」と笑った。

 シーズンオフには日本代表の合宿も控えている。「今までより厳しい戦いが待っていると思うが、そこが楽しみな部分もある」と期待に胸を膨らませつつ、今夏にはワールドカップ(W杯)、来年には東京五輪が迫っていることから、「無駄にできる時間は本当に無いので一日一日を大切にしていきたい。今年の夏と来年は自分のキャリアの中でもすごく大きな年になる。全てをぶつけるつもりでやりたい」と闘志を燃やす。「良いパフォーマンスができれば、自分の評価を上げるきっかけにもなる。いろいろな方が見ていると思うので、チャンスは生かさないといけない」とさらなる高みも見据える。

 ベンチ(控え)からの出場ながら好成績を収めた「ベスト6thマン」には、出場した59試合中47試合をベンチスタートした馬場雄大選手が選ばれた。「チームに勢いを与えるプレーを得意としているので、たたえてもらいうれしい」と喜ぶが、昨シーズン新人賞を受賞し今季は「ベスト5を狙っていた」ことから「プレーには満足していないし、この結果に満足するわけにはいかない。ここで満足せずまた頑張れということだと思うので、来シーズンに向けて準備していきたい」と意欲を見せる。

 そのベスト5に3季連続で選ばれている田中選手については「大貴がいることでコート、チームの安定感がまるっきり違う。プレー以外のところも絶大な信頼もあっての表彰だと思うので、強敵だが超えたい存在」とライバル視する。「シュートの決定力や大事な所で決めてくる選手、信頼される選手が選ばれると思う。今の僕にない所なので身に付けていきたい。NBAプレーヤーになるという夢をかなえるためにも練習に励んでいきたい」とも。目標とするNBAでは渡辺雄太選手がプレーするほか、日本代表の八村塁選手もNBA挑戦を表明している。「(2人という)しっかりとした目標できた。今まで以上に負けていられない。自分もあのレベルに立って日本のバスケ界を引っ張りたい。貪欲な姿勢で取り組んでいきたい」と力を込めた。

 2年連続でアワード参加となったが「バスケットも他競技のようにクールな感じに演出されているので、この賞に恥じないように選手ももっと格好良く、社会的にも影響を及ぼせるようになっていく必要がある」と気を引き締める。この日は黒のマオカラー(立て襟)シャツとジャケットにサーモンピンクのシューズを着こなした。「ちょっと中国のマフィアっぽい」と笑いつつ、「ビッチリ衣装も決めてもらい、普段と違った経験、いい思い出になっている」と話した。

 昨シーズンの王者として3シーズン目を迎えたA東京は今季、60試合44勝16敗、東地区3位でレギュラーシーズンを終え、ワイルドカード上位でチャンピオンシップに進出。昨シーズンと同じカードとなった千葉ジェッツを決勝で下し、2季連続の王者となった。最優秀ヘッドコーチ(HC)賞に選ばれたルカ・パヴィチェヴィッチHCは「本当に光栄で、選手たちに本当に感謝する」と喜び、「(自分を)信じて最後の最後までモチベーションレベルを切らさずに、インスピレーションで戦ってくれた。特にファイナルの試合は本当に力強いと感じている」と選手たちを称賛。「アルバルク東京という素晴らしいチームでHCをできることに心から感謝している」とあいさつした。

 昨シーズンに引き続き今季もキャプテンを務めた正中岳城(しょうなか・たけき)選手は「今年もチームの代表としてここに立てて本当にうれしい」と笑顔を見せつつ、「チームは本当にタフなシーズンを過ごしたが、最後、自分たちでもぎ取ったトロフィーは去年初めて掲げた時よりも多く感じたし光り輝いているように感じた」と連覇の重みを表現。「またこの場に来られるように僕自身も努力したい」と意欲を見せた。

 A東京と同じく渋谷をホームタウンにするサンロッカーズ渋谷の選手は選出されなかったが、マスコット「サンディー」が、今季最も印象に残ったマスコットに贈られる「マスコットオブザイヤー」で2位(1万1044票)に輝いた。サンディーの順位が発表されると、場内からは大きな悲鳴が上がり、期待の高さをうかがわせた。

 A東京は今月17日(17時~)、ホームタウンである渋谷センター街・バスケ通りをパレードする予定。

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