現在建て替え中の「渋谷公会堂」(渋谷区宇田川町)の開業日が10月13日に決まり、ネーミングライツによる通称が「LINE CUBE SHIBUYA」になることが明らかになった。
1964(昭和39)年に東京オリンピックの重量挙げ会場として完工し、翌年2月に渋谷公会堂(愛称=渋公)として運営を始めた旧渋谷公会堂。2011年の東日本大震災を機に区が行った庁舎の耐震診断調査で、震災時の活動拠点としての基準値より低い結果が出たことから、2015年10月4日に閉館し、隣接する総合庁舎と共に建て替えが進められていた。
公園通りに面する新しい渋谷公会堂は、地下2階~地上6階、塔屋1階で構成。延べ床面積は約9713平方メートル。1階はピロティやエントランスロビーで、2階が舞台(ホール)で1956席(1階=1180席、2階=424席、3階=352席)を予定。5月末完工予定。
区では指定管理者とネーミングライツパートナーを公募。5団体から応募があった中から、指定管理者には、エンターテインメント事業を展開するアミューズ(桜丘町)を中心に、LINE(新宿区)、劇場やホールの運営管理を行っているパシフィックアートセンター(中央区)で構成する団体「渋谷公会堂プロジェクトチーム」を選定した。管理機関は今年2月1日~2029年3月31日。
ネーミングライツ事業者はLINE。新通称名には、コミュニケーションアプリ「LINE」と、所在地の「SHIBUYA(渋谷)」に加え、「アーティストやパフォーマーたちの才能や情熱の結晶(塊)が集まり、生まれる空間となるよう」「多彩な文化・芸術を発信する次世代型ホールを目指していく」などの思いを込めた「CUBE」から命名したという。使用期間は今年6月1日~2029年3月31日。ネーミングライツ料は年1億2,000万円(税別)。
新しい公会堂では、LINEチケットやモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」、ライブ配信サービス「LINE LIVE」などを採用する予定。
こけら落とし公演はテクノポップユニット「Perfume」が予定しており、日程などは決まり次第発表する。