渋谷駅周辺で一部の来街者らによる犯罪・迷惑行為が問題となっているハロウィーン前後の期間中、路上での飲酒禁止などの条例化を目指す方針が「渋谷ハロウィーン対策検討会」の中間報告に盛り込まれていることが明らかになった。
年末年始などにも多くの来街者が集まる渋谷エリアでは2014年以降、ハロウィーン前後の週末を中心に仮装した人たちが集まるようになり、犯罪・迷惑行為や暴走車両が集まるなどの騒音問題も発生。2016年からは警察の協力の下、文化村通りや道玄坂を一時的に交通規制、周辺のコンビニ各店などにアルコール瓶の販売自粛を求めるなどの対策を取ってきたが、昨年も直前の週末の深夜から未明にかけて騒ぎや犯罪行為が多発し、区は今年初めて、関係者らでつくる検討会で対策について具体的な協議を進めている。
町会や商店会など地元関係者や区の関連部署で構成する検討会は、第1回を今年2月27日に開き、区民や来街者が安心して楽しめるハロウィーンの在り方を検討。近年のハロウィーンを振り返り、周辺商店会理事長や渋谷警察署警備課長などの出席者らが意見を交わした。検討会で座長を務める元東京都副知事でNPO法人「おやじ日本」(渋谷区神南1)理事長の竹花豊さんは、中止ありきではなく秩序を保ちながら地域活性化などにつなげていく方針を明らかにしていた。
区と検討会は5月15日、これまでに取りまとめた中間報告を発表し、条例化を視野に入れ、6月をめどに具体策をまとめる方針。