アルバルク東京(以下、A東京)田中大貴選手が5月22日、今週末開幕する「B.LEAGE CHAMPIONSHIP 2018-19」ティップオフイベントに出席した。
昨年10月4日に開幕し、今月21日でレギュラーシーズンを終えたB1リーグ。チャンピオンシップ(CS)は、B1に所属する18クラブの中から各地区1位・2位のクラブと、各地区3位以下の全12クラブの内、勝率上位2クラブの計8クラブが参加し、トーナメント形式で優勝を決める戦い。
A東京は昨シーズンと同じ44勝16敗ながら東地区3位、ワイルドカード上位で進出を決めた。今年のチームを表す一言として田中選手が挙げたのは、A東京のCSのスローガンでもある「AHEAD(=先へ、前へ)」。「いい時も苦しい時もあったが、自分たちのモットーであるハードワークをやり続けて前に前に進んできたシーズン」と振り返る。
CS初戦の相手は中地区1位(45勝15敗)で勝ち上がってきた新潟アルビレックスBB(以下、新潟)。地区が異なるため毎シーズン試合数は少ないが、今季は1勝1敗の5分で、いずれも接戦になっていることもあり「難しい試合になる」と田中選手は考える。
新潟にはリーグ1位の得点(平均27.6点)を挙げ、リーグ3位のリバウンド数(同11本)を誇るダバンテ・ガードナー選手が存在感を出している。田中選手は新潟を「リーグの中でも素晴らしいシーズン送っているチームの一つ」とたたえつつ、「ガードナー選手もそうだが五十嵐(圭)選手、周りのシューターも抑えないと勝つのは難しいのかな」と分析。
一方でA東京はハードなディフェンスからのオフェンス、ピック&ロール(スクリーンを使ったオフェンスの1種)からズレを作る攻撃を得意としている。新潟・五十嵐選手は「昨シーズンのチャンピオンであり、代表選手や若くて能力のある選手がそろっている。オフェンスもディフェンスもしっかり設計された隙の無いチームなので勢いに乗せないようにしたい」と警戒する。
両チームの対戦は新潟のホームアリーナでアオーレ長岡が会場となる。五十嵐選手は「ホームで試合ができるのはすごく大きい。新潟のブースターの皆さんは熱い方たちがいるし、毎試合、応援してくださる皆さんと一緒に戦う一体感が強みでもある」とホームでの開催に自信をうかがわせる。田中選手は「昨年(のCS初戦)はホームで試合をしたのでアドバンテージは分かっているつもり。アウェーなので間違いなく厳しいが、A東京のファンの方も駆けつけてくれると信じている」とも。
A東京は昨シーズンのチャンピオンとして連覇が懸かっているが、田中選手は「ヘッドコーチにも連覇は簡単にできるものではないと言われ続けている。今年はワイルドカードで臨むので、連覇に向けてチャレンジするんだというハングリー精神を忘れずに、去年もそうだったようにCSを通して成長してもっといいチームになれれば。自分たちの持っている全ての力をぶつけたい」と意気込んだ。
田中選手は左ハムストリング筋損傷でレギュラーシーズン最終節を欠場している。現在のコンディションについて「やるべきことを最大限やっている。そこでしっかりパフォーマンスをできるようにいい準備ができれば。あとは自分だけなのでメンバーに加われれば(チームの)準備は整う」とはなした。
チャンピオンシップ初戦となるクオーターファイナルは4月26日~29日(1日1試合、2戦先勝方式)。翌週5月3日~7日(同)のセミファイナルを経て、11日に横浜アリーナで決勝戦を予定する。優勝賞金は5,000万円、準優勝は2,000万円ほか総額1億円以上。