Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月13日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で栃木ブレックス(同、栃木)と戦った。観客数は3050人。
伊佐勉ヘッドコーチ(HC)が「ソフトに入ってしまった」と振り返った立ち上がり。その状況を「打開しよう」と伊藤駿(たかし)選手が積極的にドライブ(ドリブルでリングにアタックするプレー)を仕掛け得点やアシストをしていく。杉浦佑成選手は「狙っていこうと思っていた」というオフェンスリバウンドに積極的に飛び込みチャンスを作り出したほか、ドライブからのアシストや得意の3ポイント(P)シュートと躍動。第1クオーター(Q)からシュート率が伸び悩んだが、第2Qは9点に抑えられ15点差を付けられた。
ディフェンスの強度が上がった第3クオーター(Q)、序盤から杉浦選手やベンドラメ選手がスチール(ボールを奪うプレー)を見せる。中盤には速攻からのセカンドチャンスにロバート・サクレ選手がダンクを決めたり、スチールからバスケットカウント(得点に加えフリースロー)を得たりして強さを見せ、ベンドラメ選手の3Pで7点差まで詰め寄るが、リバウンドから走られ14点差で最終Qに突入。長谷川智也選手の3P2本やベンドラメ選手のアシストでサクレ選手やライアン・ケリー選手が得点を挙げるも61-72で敗れた。
この日はスタートの4人が30分を超えるプレータイムとなった。伊佐HCは「ベンチメンバー入れた時にゲームが壊れてしまったので切り替えた」とその原因を話すが、終盤には疲れも見られミスが散見した。「疲れから悪い判断になるなど悪循環になった。もう少しタイムシェアしたい」と振り返った。
前半に点差を付けられる試合が続いているSR渋谷。伊藤選手は「試合前にも毎回話しているので皆やる意識はあると思うが体現できていないのはもっと意識しなくてはいけない」と気を引き締める。長谷川選手も「出だしが悪くて後半頑張るも時間が無くて負ける負け方がいつものパターン。出だしでガツっといかないといけない」と話すが、ベンチスタートが多いことから「僕らがカムバックさせられるような働きをしないといけない」と意欲を見せる。
14日には栃木と今季最後の戦いを迎える。栃木には今季5戦5敗していることから、長谷川選手は「6連敗は許されない。1点でも勝てるように、本当に最初から気合いを入れてやりたい」と意気込み、杉浦選手も「プライドのために戦って勝ちたい」と続けた。