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渋谷区観光協会とシェアリングエコノミー協会が協定 シェアを観光資源に

渋谷区観光協会やシェアリングエコノミー協会関係者、参加事業者ら

渋谷区観光協会やシェアリングエコノミー協会関係者、参加事業者ら

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 一般財団法人渋谷区観光協会とシェアリングエコノミー協会が3月22日、連携協定を締結した。

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 2015年に設立されたシェアリングエコノミー協会は、2017年に渋谷区とシェアリングエコノミーを活用した地域社会的課題の解決に関する連携協定を締結し協力関係を築いている。今回観光協会が連携協定を結び、人や空間、体験、時間などを新たな観光資源としてシェアすることで、さらなる観光振興に取り組んでいくという。

 渋谷区観光協会の金山淳吾代表理事は、東京五輪・パラリンピックだけでなく、今年のラグビーワールドカップ、来年の明治神宮鎮座100年などを控え「(渋谷には)多くの方が来街するのでは」と推察。「宿泊施設が足りない」「車と徒歩の交通渋滞が激しい」などの問題に対し、民泊やライドシェア(相乗り)などを「実験的にでも取り入れて形にできないかと考えた」と、今回の協定締結に至った経緯を話す。

 シェアリングエコノミー協会の佐別当(さべっとう)隆志理事は「世界的にシェアサービスが広がるタイミングは国際的なイベントの時期」であることから、今年と来年を「シェアリングエコノミーを普及・促進する一番大事な年」と位置付け。その中で、「シェアリングエコノミーが盛んで活躍する個人の方が大勢いる地域と連携させていただくことは非常に意味がある」と話す。

 参加事業者は、民泊仲介サービスを展開するAirbnb Japan、渋谷エリア各所をはじめ西武渋谷店でも荷物一時預かりサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」の実証実験を行っているecbo、区内では5カ所のワーキングスペースを運営しているコインスペース、カラオケ店や映画館など渋谷区を中心に傘のシェアリングサービスを行っている「アイカサ」を展開しているNature Innovation Group、「渋谷のんべい横丁」で営業時間外の店舗スペースを活用して飲食店が出店する「軒先レストラン」などを展開する軒先、渋谷駅地下の観光案内所「WANDER COMPASS」を運営するHuberなど、シェアリングエコノミー協会の会員である13社(事業数は16)。事業者は今後増やしていく予定。

 渋谷区観光協会は4月上旬に取り組みなどを紹介するホームページを開設するほか、10連休となるゴールデンウイークにはイベントを予定。サービスをまとめた地図の製作や配布、コミュニティーFM「渋谷のラジオ」での紹介など広報面でのサポートを図る。

 渋谷は駅前の忠犬ハチ公像やスクランブル交差点が観光名所として世界的に知られているが、都心であることから他の街にもあるショップも多い。金山代表理事は「その先に無限に広がっているもっと小さな楽しみに、シェアエコ(シェアリングエコノミー)の仕組みを使っていざなっていくような渋谷の観光のあり方、多様な遊び方をできる渋谷というものを一緒に実現していけたら」と期待を込めた。

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