「体験型インドア花見」を楽しめるバー「SAKURA CHILL BAR(サクラチルバー)by佐賀」(港区南青山5)が3月22日、表参道に期間限定でオープンする。主催は、佐賀県産品の販売促進を支援する「さが県産品流通デザイン公社」。
連日1時間半ほどの行列ができた昨年に続く企画となる同イベントは、新酒の季節に合わせ東京の消費者に向け佐賀の日本酒をアピールする。「情報拡散力」のある20~30代を中心とした女性へアプローチするため、桜の季節でもあることから造花の花びらを積める「桜プール」も用意し、来店のきっかけにつなげる。企画は、パーティークリエーター「アフロマンス」さん率いる「Afro&Co.(アフロ&コー)」(渋谷区南平台町)が担当した。
場所は、表参道のコミュニティースペース「COMMUNE 2nd」内に出店する「IKI-BA」。店内には、造花の桜の花びら120万枚と桜の葉、パウダービーズを積めた4.2メートル×2.1メートル、深さ約40センチの「桜プール」を用意。本物の桜の木も飾り「インドア花見」ができるようにした。店内ではレーベル「origami PRODUCTIONS」所属アーティストの楽曲を流す。
メニューは、佐賀の日本酒23銘柄から選べる3種の飲み比べ、佐賀の名産つまみ盛り合わせが付く「サクラチルSET」(1,000円)と、それに7年かけて開発した県産イチゴ「いちごさん」が付く「いちごさんSET」(1,530円)の2種類。前後期で入れ替える日本酒は「シダレザクラ」=甘口・超甘口、「ソメイヨシノ」=スパークリング系・生酒など4つのカテゴリーに分ける。酒造好適米「但馬強力」を使う春季限定の純米吟醸酒「鍋島Blossoms Moon」、佐賀産山田錦と佐賀酵母を使ったフルーティーな「純米大吟醸 褒紋東長」などをラインアップ。酒の代わりに県産かんきつ「清見」のジュースも用意する。
つまみは茶道家・松村宗亮さんがセレクト。食塩と香味料で味付けした「骨太有明鶏」をサクラチップでいぶした「山ん鶏スモークチキン」、唐津産・いりこのスナック「いりこ天」など5種類を盛り合わせる。一部酒とつまみは販売もする。
さが県産品流通デザイン公社の山崎和也副所長は「佐賀の酒と一緒に、体験したことがない『桜のプール』を楽しんでいただければ」と呼び掛ける。アフロマンスさんは「五感を使って楽しめるような体感を考えて作った。特別な花見体験はここでしかできない。日本酒を味わうのも特別な体験とセットにすることで、思い出になるのでは」と話した。
営業時間は15時30分~21時45分(土曜・日曜は11時~)。20歳未満は入場禁止。桜プールの体験はメニュー注文者のみ(整理券配布)。今月31日まで。