MR(複合現実)エンターテインメント施設「TYFFONIUM SHIBUYA(ティフォニウム シブヤ)」(渋谷区宇田川町)に3月29日、「タロット占い」をテーマにしたVR(仮想現実)アトラクションが新たに導入される。
仮想世界を「よりリアルに」体験できるMRアトラクションを展開する同施設は昨年11月、シネマコンプレックス「109シネマズ」などを運営する東急レクリエーション(桜丘町)が渋谷・文化村通りにオープン。新アトラクションは、施設の監修・アトラクションのコンテンツを手掛けるティフォン(港区)と、占いコンテンツなどを手掛けるザッパラス(同)が共同開発した。
アトラクション名は「タロット VR:ボヤージュ・オブ・レヴリ~幻想の旅~」。3ブースを用意し、最大2人まで同時体験できる。ブース内のソファに座りVRヘッドセットとヘッドホンを着けてアトラクションはスタート。片手に持ったコントローラーがつえとなり、VR空間の中でタロットカード(全22種類、現在は11種ほど)を1枚選ぶと、そのタロットカードの世界を表現した映像を体験できる。カードの種類ごとに異なる世界が展開され、体験時間は準備時間も含め約10分。終了後には体験したタロットカードと占い結果を書いた解説書を渡すとともに、スタッフからも解説がある。料金は、1人=800円、2人=1,500円。
3フロア(約150坪)にわたる同施設ではこのほか、実際に歩きながら手に持つランタン型のデバイスを使いながら洋館を探索するホラーアトラクション「コリドール」(同時体験人数4人、対象年齢13歳以上、料金1人2,400円)、船に乗って不思議な世界を航海するアトラクションで床が揺れたり送風や香りがしたり4Dの要素を取り入れた「フラクタス」(同5人、7歳以上、1人2,000円)を展開している。
オープン以降、20~30代の利用が中心で、「デートスポット」としてカップルの利用が目立つという。予約も受け付けているが、当日利用も多く週末の午後を中心に行列ができることもあるという。既存のアトラクションでは「コリドール」の方が「満足度が高い」という。
「ボヤージュ・オブ・レヴリ」の導入で、VRを体験したことが無い人や10代、年配の人など、まだ取り込めていない客層の来店に期待を込める。体験者にはコーヒーまたはミネラルウオーターを進呈する(1組1杯・本、4月30日まで)。
営業時間は10時~23時(4月1日からは21時30分まで)。