ファッションビル「SHIBUYA109」(以下109、渋谷区道玄坂2)のロゴ刷新に向け3月13日、約40年にわたり掲出されてきたシリンダー外壁のロゴマークの撤去作業が始まった。
同ビルが「ファッションコミュニティー109」として1979(昭和54)年の「渋谷の日」(4月28日)に開業して以来起用してきた「109」のロゴは、1989年の「SHIBUYA109」改名時から現在の「SHIBUYA」が付いた形に。サイズは高さ約4.5メートル、横幅は全長7メートル弱。
2月18日からシリンダーの上部に落下物を防いだり作業員が歩いたりする足場や、網目の細かい幕を張る骨組みが組まれた。13日9時ごろに始まった撤去作業ではまず、数字内部に張り巡られたネオン管を取り外した。16時ごろまでには「S」「I」「B」「U」「Y」「A」の文字を撤去し、初日の作業は終了。同15日までに全て取り外す予定。
撤去後設置が始まる新しいロゴは、施設を運営するSHIBUYA109エンタテイメント(道玄坂1)が昨年、公募で集めた9537点の中から審査やインターネット投票で決定。くっついた数字が丸みのある「109」の文字が、ピンク色から紫色に変わるグラデーションカラーが特徴で、ロゴは外壁のほか施設各所にも使うほか、し、館内パンフレットなどにも掲載する。
開業40周年を機に立ち上げた「ReBORN(リボーン)」プロジェクトでは、5月に新元号への改元も控える今年、ロゴ刷新をはじめ、館内に「食」「エンタメ」ゾーンを新設するなど大規模リニューアルにも踏み切る。コアターゲットに据える20歳前後の女性の取り込み強化に向け、「SHIBUYA109LAND」をコンセプトに、「驚き・感動」「夢がかなう」といった体験・場所を目指し、年内をめどに館内の改装を順次進め、「食」「エンタメ」ゾーンの新設も予定している。
外壁の新ロゴは、同ビルの「誕生日」となる4月28日に正式に披露する予定。