2020年の東京オリンピック開幕まで500日前となった3月12日、渋谷駅・ハチ公前広場でPRイベント「SHIBUYA de 500~東京2020大会まであと500日!~」が開催された。
区内に位置する国立代々木競技場第一体育館と東京体育館は2020年、東京五輪・パラリンピックの会場となり、ハンドボール・卓球・パラバドミントン・ウィルチェアーラグビー・パラ卓球の試合が行われる予定となっている。
この日は昼から氷で作った忠犬ハチ公像を置きフォトスポットを用意したほか、10年以上ハンドボール日本代表をけん引している宮崎大輔選手のジャンプシュートを受けるゴールキーパーを体験できるVR(バーチャルリアリティー)コンテンツを展開した。
トークショーには、宮崎選手と卓球の伊藤美誠(みま)選手が登場。ハンドボールのVRを体験した伊藤選手は「すごい、やばい、めっちゃ迫力ある」と興奮した様子で、「迫力がありすぎて、まずジャンプが本当にすごい。スピード感もすごい」と話すと、宮崎選手は「褒められ慣れていないので、ちょっとドキドキする」と笑顔を見せた。
「500日後の私」に向け、「オリンピックのコートに立つ」(宮崎選手)、「自分らしく、笑って楽しむ」(伊藤選手)とフリップに書いた両選手。過去4大会予選を突破できていないハンドボールは、出場国枠で出場が決まっている。これからメンバー選考があることから、宮崎選手は「今37歳で一番年上だが、まだまだ頑張れると思っている。若い者に負けないように今年は変化していきたい」と意気込む。
「500日は多分あっという間。目標である出場に向けて、毎日を大切にしていきたい」と話した伊藤選手は、小学6年生のときに作文で「2020年に個人と団体で金メダル」と書いていたことから、「目標はあと一つなので、しっかり有言実行できるように頑張りたい」と力を込める。
長谷部健渋谷区長は「僕らにできることは応援。東京がホームなので、選手の背中を押すような応援で盛り上げていきたい。声援を受けて目標を達成した時は渋谷でパレードを」と提案した。
イベント中には、渋谷駅前スクランブル交差点のビジョン4面で五輪開催500日前を記念した1日限定の映像「500Days to Go!」も上映。これまでの夏季五輪のプレイバック映像や、渋谷の街の上空に花火が打ちあがるイメージ、「期待の選手」として伊藤選手や宮崎選手、バドミントンの桃田賢斗選手、陸上短距離・桐生祥秀(よしひで)選手、テニス・大坂なおみ選手を紹介し、「東京2020オリンピックを応援しよう!」とメッセージを発信した。